人の痛みを知らないサービス提供者と、痛みにもがき苦しむサービス対象者
矢幡洋の「自己愛上司があなたを悩ます」で自己愛上司の例として、
「強迫神経症型」を述べている。仮に某市役所・市民係長のAさんとしておく。
彼の仕事振りは几帳面でソツなく行なっているとして評判が高い。
とはいえ、人間的な情緒に欠けるところもあり、「ロボット」と陰で揶揄される
こともある。ある日、患者が緊急病院に担ぎ込まれて、国民保健がないことで
受け付けかねますと救急隊員の頼みを突っぱねていた。
そのやり取りを聞いていた市民課長は「国保OK」のメモを出したが
言っても聞かず、電話を奪い取り「国保についてはOKですよ。後日当方に
来ていただければ」といった具合に、融通を利かせた。
係長の石頭ぶりに課長はぶち切れて、過去にも病院をたらいまわしにされて
ホームレスが肺炎で死んだだろうと怒鳴りお灸を据えた。
果たしてこんな人間はあなたの身の回りにいないだろうか?
俺の場合、小さいこととはいえ、働こうネットでの対応だったわけだ。
ロボットみたいな対応をされて、全然腹の立たないという奴はいないわけでも
あるまい。むしろ、いる方がおおいのではないか。
このような人間が増殖してくるからこそ、サービスに関して言えば、
「もういいわ!」と腹がたってくるのである。
これなら、まだマクドナルドの店員にサービスを受けた方がいいと感じる。
今回、このようなサブタイトルをつけたのも、俺の怒りがあるからだ。
公的だろうが私的だろうが、サービスを提供するのなら、一度でいいから
「先方はどうすればいいなと言ってくれるか」ということを考えて欲しい。
2年半俺がサービス業に勤めてきて教わった中で一番大きなことである。
だからと言って、先方の言うなりになっていても困るから、両者の線引きも
必要かもしれない。