家族間の惨事も小さいことの積み重ねから

今日の夕食に姉からぞんざいな態度をされたと母に言ったら、今度は
父から理不尽なとばっちりを食らい非常に不愉快だと感じています。



「お前の話はみんなを巻き込んでいない。一方的過ぎる」と言われ、
何の釈明も聞こうとせず、父は論陣を張り俺を攻撃していました。
こうなれば言ってもムダだと思い、説教が終わるまでうつむいて
歯を食いしばっていました。本当はどうみてもオヤジが一方的
すぎるだろうと感じますが、もしかして俺だけ？



姉の行動を注意せず、俺ばかり一方的に注意して反発もしたくなります。
身が震えんほどの怒りと殺意を覚えました。



父からしてみれば、瑣末なことなのに何を怒っているんだという程度のこと
かもしれませんが、自分にしてみれば結構こたえます。



その上、俺は平等に育ててきたということばを聞くと自分自身違和感を
覚えてしまうのです。そりゃ学校に行かせたりする面では平等だったかも
しれないけど、精神的には姉ばかりひいきしていたようにも見えた。



今までも理不尽なとばっちりを受け続けてきたから、自己否定感と殺意が
こみ上げてくることはたびたびありました。



今日日の肉親の殺人事件を見るたび、似たような部分を垣間見ているような
気がして、加害者に共感してしまうこともあるのです。



「お前が悪い」などといわれた挙句、兄弟などの近親者のとばっちりを
受ければ、たいていの人ならひねくれてしまうものじゃないでしょうか。



特定の子供のひいきはもちろん、不器用に生きている子供に対して
あれこれと繰り言を言うのはどうかと思います。



「お兄ちゃん（お姉ちゃん）はあんなにできるのに、あんたはどうして
できないの！」



「弟（妹）が勉強（スポーツ等）ができるのに、あんたができないのは
どうなってるのよ！」



こう言ったことは、つい出てしまう言葉かもしれませんが、俺からして
みれば、傷口に粗塩を塗られるように苦しくきつい。



確かに先ほどの禁句は事実であっても言ってはいけません。
本人がそれを理解していないならまだ謝っても許されるかもしれないが、
痛いほど理解しているのなら、なるべく触れないほうがいいでしょう。



俺は勉強もスポーツもできないガキだったから、正直言われたく
なかったが、中学生のときにオヤジにエントツと白鳥の絵を渡されて
正直悲しくなった。（つまり、通信簿は１と２のオンパレード）
触れて欲しくない部分にふれられた思いになって、屈辱感で一杯だった。
母はそこにはふれなかったので、内心ホッとはした。



長くなってしまったが、本当に小さいことなんです。
当事者よりも、むしろとばっちりを食らった自分が余計非難されたりする。
他の肉親と、能力や地位を比較されたりする。
世間体と親の欲目で、育てられたりする。



こんなことが積もり積もれば、いつしかいきなり撲殺や刺殺という話は
現実にありうる話です。



俺の話を読んでピンと来た親御さんは、オヤジの真似をしないよう、お子様に
接してあげて欲しいと思います。正直、自分は両親のような人間にはなりたく
ありません。姉にえこひいきをしては、俺のようなでき損ないに繰り言を
言ったり辛口を叩くようなしたくないです。