北海道の最低時給の安さへの怒り
厚生労働省が景気への見方を下方修正する一方で、目を向けて欲しいのが
北海道の最低賃金の低さです。他の産業においては700円台を設定して
いますが、最低賃金は670円台です。
これに目をつけて、本州などに本拠地を置く大企業や中小企業は、北海道に
どんどん進出してきます。
今だから言えますが、前の会社では4年少々ずっと時給700円のまま
勤務していました。改正パートタイマー法以前だから仕方ないかも…。
高橋はるみ知事しかり、今までの知事は「困ったときの企業誘致」という
苦肉の策*1をとってきたのです。
本来なら地場産業を育てることが最優先です。例えば、地元の企業や農家、
漁師などに補助金を出したりすることです。
本州などの企業から「道産子は従順だし低賃金で使えるからありがてぇ」
と見られてしまうのが不安で仕方がありません。
オヤジの会社の社員さんが、「北海道は日本の中の東南アジアだ」と表現
してましたが、鋭い表現だなと思います。
俺から見れば、今の知事は外様大名みたいなもので、自民党の尻馬に乗っ
かった族議員が知事選に当選したと考えています。その証拠に彼女の政策は
むしろ、道民を苦しめるような圧制にすら思えます。
彼女が富山県出身だからというのもあるでしょうが、北海道在住なら
気持ちは道産子だという覚悟でやっていただきたいと思います。
だから、外様大名と言われてしまうんだよ。
北海道の労働政策で着手して欲しいのは、賃金などを含めた待遇改善です。
たいていの企業に対しては努力義務で済ませているので、ひどい企業には
手を緩めず臨んでいただきたいところですね。
*1:本来は、自らの身を痛めつけて敵の目を欺くという方法を指す