天下りはギャンブルにも?
農林水産省の天下り先は競馬関連で49箇所あるといわれています。
小泉内閣の時に、天下り規制のようなものをやりましたが、結局まだ
あるようです。
公営ギャンブルにまつわる管理として、以下の省庁が既得権益を持ち、
そこもまた天下り先になっているとの噂もあります。あくまでも違うと
言うのなら、白黒はっきりさせてほしいと思います。
日垣隆は著書「世間のウソ」で、公営ギャンブルのウソに徹底的に言及し、
管轄する省庁の既得権益を指摘しています。
それぞれのくじを管轄する省庁は以下の通りです。
宝くじ 総務省(当せん金付証票法)
競馬 農林水産省及び地方自治体(競馬法)
パチンコ 警察庁(風俗営業法)
競輪 経済産業省(自転車競技法)
競艇 国土交通省(モーターボート競走法)
toto 文部科学省(スポーツ振興投票実施法)
オートレース 経済産業省(小型自動車競走法)
*日垣隆「世間のウソ」(新潮新書)より
ボウズ丸儲けならぬ、政府・役人丸儲けというところです。
宝くじですら国家挙げての詐欺だというのに、上記のような状況に
なったら既に天下りは行われていると見てもいいでしょう。
胴元である政府も、国民から寺銭をむしりとれるし、役人も関連
団体に天下って保身が出来るから一石二鳥の政策だと感じます。
法律で決めている割には、国民ばかりが損をするように出来ていて、
制度の矛盾を感じます。
よく「バクチで儲けたければ胴元になれ」とも言いますが、
まさしくその通りだと感じることもあります。パチンコや宝くじで
金を儲けた人をマスコミが取り上げることもありますが、彼らが
体のいいサクラに見えて仕方がありません。
年金で暮らしている人たちが、明日へのささやかな希望を夢見て
宝くじを買っているのを見ると心が痛みます。
ただでさえ苦しい目に合わされているのに、何が悲しくて政府と
第一勧銀になけなしの金を貢がねばならないのかと思います。
政府と官僚の既得権益をみてしまうと、ギャンブルがさらに嫌いに
なりました。今日日の政策を見るに付け、人心を惑わせるどころか
寂しくさせておいて、ギャンブル漬けにし儲けた挙句ポイ捨てという
棄民の構造も考えられます。
今こそパンドラの箱を開けるしかないと思います。
パンドラの箱を開けたらバケモノやいろいろなものは出てきたが、
最後に希望が残ったと言われています。透明性を増すためにも、
自分らが目を光らせるほかはないのかもしれません。