Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

芥川賞作家が思い出させてくれたことばの楽しさ

北海道新聞夕刊で楊逸のコラムが載っていた。文化の違いからみる比喩がテーマ
だったが自分にとっては非常に興味深い内容だった。



俺の卒論のテーマが比喩についてのものだったからだ。とはいえ、改めて見てみると
お粗末にも及第点はやれない内容だった。



楊逸の「時が滲む朝に」で、登場人物の目がブドウのようだったという点について、
彼女の友人から黒い宝石などにたとえたらもっときれいなのにと言われ、答えに窮して
しまったこともあるらしい。



彼女が行き着いた結論はこのようなことである。
日本人は視覚で物を考え、中国人は味覚で物を考えやすいということだろうかと
言っている。



夏の中国語教室で、彼女は「暑いね、まるで蒸籠みたい」といったら、「日本じゃ
蒸し風呂みたいって言うんですよ」と生徒が笑顔で教えてくれたという。



蒸籠で蒸した饅頭の甘い香りが寝室にまで漂ってきて目が覚めるということが
彼女の日常だったから、自然と蒸籠を想像してしまうらしい。



いみじくも、日本では蒸籠のある家庭はあまりないかもしれない。
ちなみにIssue宅では、小さな蒸籠はあるが今はそんなに使わない。
これも文化の違いだろうか?