Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

外国人労働者受け入れ問題に物申す

前の法律では外国人労働者の受け入れは7年間と定められていたが、日本政府が
協定を結んだ国から来た労働者は無制限に滞在できるという法改正がなされた。



テレビでベトナム人の女性看護師が取り上げられていたが、彼女は母国で1年半
日本語を勉強し、さらに日本の看護学校で3年間勉強してようやく看護師資格を
取得できた。看護師として勤務して既に2年経過しているため、日本にいられる
のは5年である。



彼女は一看護師として日本の医療現場で活躍しそうな人材であるにもかかわらず
日本の法律と言う枷は、無情にも有為な人材を潰していく。



日本語で聞いたり話すことはもちろん、専門用語を使っての読み書きも立派に
行っている。看護日誌も他の看護師同様に日本語でつけている。



インドネシアから、介護の実習生第一陣が来るが、彼らの場合3年間の滞在で
日本語を勉強し介護福祉士試験を受け合格しなければならない。不合格なら
即強制帰国である。



いくら即戦力が必要とはいえ、準備期間の足りない人間を大量に介護現場に
投入するのはいささか早計ではないか。



逆の場合を考えてみよう。もし、日本の看護師や介護福祉士が英語圏で働くと
なればどうなるか?



英語はまったく読み書きできず話すことも聞くこともままならないという
状態で、勤務しながら学習するというのは酷だろう。



どの国であれ、医療現場はちょっとしたことが、患者や施設の利用者の命に
関わることにもなりかねない。



英語がまったくわからなかったり通じなくてパニックになっていたら、
患者や利用者はおろか、スタッフらは怒り心頭だろう。



"Get out."(出て行きなさい)と言われるか、最悪の場合"Fuck off!"
(とっとと失せろ!)と罵声を浴びせられるかのどちらかだろう。



外国で働くのであれば、それなりの準備期間は必要である。
働きたい国の言葉や習慣を勉強し、専門用語も徹底的に覚えるなどの準備は
行っておくべきだろう。



外国人労働者に頼らざるを得ない状況を作ってしまったのは、他でもない日本
政府である。構造改革で社員派遣を緩和し、結果として介護資格者の使い捨てと
いう結果を生み出してしまった。



コムスンの介護資格者酷使に代表されるように、介護資格者=搾取の対象という
ステレオタイプを生み出してしまったのは断罪されるべき出来事だろう。



重労働をしても給料はあがることがなく、体を蝕んでやめざるをえないことだって
ある。医療報酬の引き下げで老人ホームや福祉施設が経営困難になっているという
のに、福田総理は内閣改造で福田カラーを出すのに狂奔している。



自分の政策で老人のみならず、福祉関係者が苦しんでいるにも関わらず、首相は
苦肉の策を取ったことは認めなくてはならない。その上で、医療や福祉の政策を
充実を図ってほしい。