脾肉の嘆
脾肉の嘆という言葉をご存知だろうか?
これは、自分の実力を発揮したり成果を上げる機会に恵まれず、落ち込んで
いる状態を言う。脾肉というのはももの肉のこと。
命からがら逃げてきた劉備は、劉表という君主のところに居候していた。
酒宴の席で劉備がトイレで用を足そうとした時に、自分のももの肉を見て
戦から遠ざかっている故に、贅肉が付いてしまっていると知り、愕然と
してしまった。
このことから、髀肉の嘆という故事は生まれたのである。
今日日の不況によって、髀肉の嘆の状態に置かれている人はたくさんいるだろう。
それでも、めげないでほしい。三国志でも今に通ずることはあるのだから、
是非生かして欲しいと思う。
蜀の初代皇帝だった劉備は、元はと言えば、皇帝の血を引きながらワラジを売り
歩き、戦功を立てたかと思えば、放浪の旅に出るという波乱の人生を送っている。
マスコミや政府の悪意には絶対に負けないで欲しいと切に願う。