Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

泣いて馬謖を斬る

馬謖という頭の切れる武将がいた。「白眉」といわれた馬良同様、孔明には
気に入られていた。



街亭の戦いに臨む際に、孔明馬謖に、山頂は一見して有利だが、麓を包囲
されたら一たまりもないから、山頂に陣を構えるなと諭したが、馬ショクは聞き
入れず陣を構えてしまった。



その隙を相手の魏軍は見逃すはずもなく、馬謖は敗走、蜀軍も敗北してしまった。



馬謖技量孔明は買っていただけに、彼を斬ることには悩んだという。
斬らずにいれば部下に示しが付かないから、斬らざるを得ない。
孔明は、泣き叫びながら馬謖を斬った。



この故事は、たとえ信頼を置いている仲間や部下であっても、罰は与えなくては
ならないという意味で使われるようになった。



政治家に泣いて馬謖を斬るような行為ができる人間は何人いるだろうか?
結局は身内に甘く、しかるべき罰を与えることができない。



総理大臣が変わっても、内閣は代わり映えしないといわれるのはそこにある。
大物政治家の派閥や学閥、公明党の議員に配慮した閣僚。
さらに、官僚の暴挙などに物申せない首相。
彼らが考えているのは、国民のことではなく、選挙や利権のことばかりだろう。



閣僚の中には孔明を目指す政治家がいるが、先を見据えられず派閥のことに拘る
のであれば、劉禅と同じだろう。