あの頃の自分に謝れ!
先ほど触れたことは、スネ夫の声でお馴染みの関智一の先生が話していた
エピソードの受け売りなんです。
関氏が劇団員だった頃、稽古でいい成果を出せなくて、彼の先生に謝りに行ったら、
こう言われました。「僕に謝るんじゃなくて、役者を目指した頃の自分に謝りなさい」
この話を聞いてなるほどと思いました。
たいてい初心ってのは忘れてしまうもんなんです。
何かの拍子に思い出したり、人から思い出させてもらったりといろいろなことが
あって、初心を取り戻していくわけですよね。
大麻などに走った大学生も、一度は初心に帰れと言いたいものですが、本当に世間に
申し訳ないと思うのなら、まず大学進学を志した頃の自分に謝って心を入れ換えて
行動しろといいたいです。世間より自分を見つめて欲しいと思います。
世間が謝れって言うから謝ったというのでは、お遣い根性もはなはだしい。
だからこそ、まずは自分に向き合って申し訳ないと思ったら謝ってからでも
、世間への申し開きは遅くないわけです。
くどいのは承知です。まずはあの頃の自分に謝りましょう。
熱い思いを持って、向こう見ずでも突っ走ろうとした情熱的な自分。
理想を持って、その実現に努力を重ねてきた崇高な自分。
語りつくせぬほどの自分があるはずです。
ふと自分を見つめることが出来たとき、どこか恥ずべきところがあれば
謝ってみるといいですね。
ちなみに自分は、教師の夢を潰えさせてしまった自分に謝りたいと思っています。