老人の運転免許を考える
お袋が先日、車で買い物に行った帰りに、お袋の車がジジイに当て逃げされた
らしい。俺はこんなクソジジイ甘やかすなと言ったが、お袋はナンバーを控えて
おきながら言わないつもりでいる。(車を降りて詫びを入れるならまだしも)
75歳以上のもみじマークの努力義務には、断固として反対である。
老人ドライバーが常識では考えられない判断ミスによって、惨憺たる事故を
起こしてしまうことを考えると、徹底的に義務化しなければ意味はないと思う。
免許返上を訴えるのなら、老人保護政策の一環として、すべての交通機関の
割引パスを作ったりするのはどうだろうか。いたずらに免許を取り上げるのは、
交通権の否定にもつながることだし、せめてあちこち行き来できるように
お膳立ても必要だろう。
自分も過去に物損ではあるが事故を2度起こしているので、人のことは強く
言えないが、頑なに自分にこだわるあまり、周囲の人間に火の粉を飛ばして
いるのにも気がつかないのは相当重症と言えよう。
俺は老人ドライバーに車に乗るなとは言わない。
ただ、車は走る凶器にもなりかねないということだけは付け加えておきたい。
実を言えば、小学生のとき、自転車を運転していて、出会い頭に車と接触した
ことがあった。車が徐行していたためか、幸いバンパーと自転車の間に足が
浅く挟まれるだけで済んだ。
名前は忘れたが、名刺を渡して、病院行ってみて何かあれば言ってくださいと
言って来たので、誠実なおじさんだったと記憶している。今はそんなことは
多分少ないのではないだろうか。
今回の老人ドライバーにも、詫びを入れるくらいの人間らしさはあったか
疑問でならない。