再び比較を考える
先日もいろいろと比較について考えてみましたが、「〜よりマシ」と
いう表現について今回は考えてみたいと思います。
例えば、相手が贅沢な悩みをこぼしていると、「それって俺よりマシ
でしょ」と思わず言ってしまうこともあります。これは相手への
うらやましさや嫉妬もあったりします。反省しきりです。
ネットでも、某掲示板である人の悩み事に対して「あなたは被災者より
マシですよ」と書いている人もいますが、こうも言いたくもなるのです。
比較する対象が違うだろうが!
確かに、「あなたの悩みは被災者よりも軽いのを理解しろ」というのは
正論です。先日も言った様に、正論は本気の直球なんです。
そんなことを言って悩みが解決するのならいいでしょうが、たいていは
相手はグウの音も言えなくなって、そこでコミュニケーションは終わるし、
向こうから以後話しかけてくることもないと思います。
大切なことはいかに本人が理解することかもしれません。
いくら正論であれ本人が耳を貸さない限りは、一方的なお説教と何ら
変わりありません。
「マジメも休み休み言え」でも触れましたが、正論を言われると逆に
認めたくなくなって怒りやイライラが倍増してしまうわけです。
ゆえにこんな言葉に出くわすたび、今では拒否反応を起こします。
- 被災地の人たちよりマシ
- アフリカの人たちのことを考えろ!
- ホームレスの人たちは食うに食えないんだぞ!
…などなど。
どれもこれも優等生すぎるコメントで、正直寝込んでしまいそうな
予感がします。
とどのつまり、相手の心に届かないうちは「自己満足の言葉遊び」で
しかないのかなと思います。