Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

今日から新年度

北海道では雪が解けつつも、相変わらず風が冷たく吹いています。コートから薄手のジャンバーに変えることで、春を感じるとはいえ、まだまだ肌寒く感じる次第です。

南の方から桜前線が上昇し始める季節になっていくと思うと心が浮き立ちますが、入社式のニュース報道を見ると悔しい思いがこみ上げてきます。

通所中の施設にも、同じ系列の支援センターに配属された新職員が上司に連れられて挨拶に来るのを見て、「ああ、あの人はもういないんだな」と寂しさで胸が一杯になりました。

だからこそ、これから就職に向けてさらに頑張っていこうと心に決めました。施設ではあまりよい評価は得られていませんが、自分からも就職活動や資格取得に動いて、就職決定で施設を卒業するという結果を出したいと強く願っています。

働く場所は誰のため?

堀江貴文ライブドア社長は「お金儲けして悪いんですか?」と悪びれもせず言ったわけですが、現在の企業の多くは、人々の不幸の上に成り立っていると言っても過言ではありません。

ゆえに内定を平気で取り消したり、内定者に対して人権侵害ともいえる行為を行う企業だって取り上げられるわけです。

4月1日の北海道新聞で山梨県立大学教授の山本武信氏がコラムを投稿したので、ナナメ読みしてみました。テーマは、「情」を追い出す過酷な職場環境で、まず競争ばかりの職場によって情が排除され、圧力によって潰された教え子の事例を紹介していました。

さらに企業が新卒者に対してコミュニケーション能力の必要性を声高に主張しておきながら、結局彼らに求めるのは逆境や挫折への耐性であり、それだけ仕事がし烈さを増していると指摘した上で、ある教え子の例を出して、このように締めくくっていました。

ある民放に就職した教え子は入社後、社長にこう明かされたという。「筆記試験ではぎりぎりだった君を採用したのは、打たれ強い人材と判断したからだ」。学生を送り出す側としては少々複雑な心境だ。若者を出口のない「ラットレース」に放り込み、使い捨てにするドライな企業社会は早晩行き詰まる。効率一辺倒から人間らしさへの回帰が急務である。

先に人々の不幸の上に企業は成り立っていると言いましたが、それだけではありません。ハローワークや人材情報会社などもそうです。体のいい貧困ビジネスと言ってもいいでしょう。つまり、「失業者が増えればメシがウマい」などという不謹慎なスローガンが出来てしまうのです。

本来、ハローワークは求職者と企業の縁結びの場であるのに、なぜか負のオーラが漂う伏魔殿になってしまったのはなぜなんだろうか?問題職員は放置。利用者への不十分なマッチング。虚偽記載対策の不備。…などなど、不手際は枚挙にいとまがありません。

そういう状況にも関わらず、ハロワの職員などが自己責任論を振りかざすのは、まったくもって冷酷非情ではないでしょうか。もちろん働ける状況なのに、働かないのであれば、周囲から責められても文句は言えませんが…。

学生や3年以内の既卒者への支援も大切ですが、40才くらいまでの求職者への就労支援も絶対に必要です。中には発達障害のグレーゾーンの人たちもいるかもしれませんが、若者サポステや発達障害者支援センターとの連携を取って、少しでも働きやすい場を提供してほしいものです。

発達障害などでなければそれに越したことはないとはいえ、他にもインターンシップの年齢制限緩和や給付等訓練の紹介にも積極的に取り組んでもらいたいですね。

職場に人間が集まりゃモメることもあるでしょう。しかし、そんな中でも知恵を出し合い、少しでも働きやすさを追究することくらいは罰は当たらないと思います。

一人でも多くの人たちが就職して、生活を営み自立していくことが出来るように、今は祈ります。その一方で自分も具体的に動いていくつもりです。