Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

人材育成と仁義なき戦い

人の上に立つ人間なら、人材育成などの難しさを肌で感じているだろうと思います。

結婚していたり、人の親として生きている人間であっても、とんでもないことをしでかす奴がいたりします。いい例が、パワハラ管理職、モラハラ先輩やモンスターペアレントなどです。

人は力でねじ伏せられようとすると、それよりも大きな力を頼るか、他の人たちと団結して、より大きな力で立ち向かう性質があります。

逆にねじ伏せられた人は、頑なにねじ伏せてきた相手を拒絶するようになります。地位や権限のある人間は、そのことなどお構いなしで力を振りかざしてくるわけです。

まさに「仁義なき戦い」と言えますよね。

相手への外的コントロール

この頃、思い知らされたのは、相手との関係性の大切さです。まず、自分と相手はどのような間柄であるかを知る必要があるし、それを踏まえて関係を作っていかなくてはなりません。

コーチングでいう「外的コントロール」ばかりを使ったところで、周囲の人間は絶対についていきません。イエスマンの囲い込みなどが典型例です。

どんなに相手が問題を抱えていても、ねじ伏せるのではなく、自分が相手に対してできることを尋ねたり見つけたりしてやっていくことが大切なのではないでしょうか。

「お前は過去に大ヘマ打ったからこうなんだ!課長だって失望して当然だ」と言い放つのでは、相手の自尊心をズタズタに引き裂いてしまいます。相手を好都合にコントロールするだけの言葉でしかありません。

「確かに過去の失敗はデカくて辛かったかもしれない。現に俺たちも辛かったけど、今度は俺たちと一緒にがんばろうな!」というような一言は相手への承認につながります。

人の失敗を許すことは難しいことかもしれません。自分の利害関係が絡めば絡むほど、余計に辛いことではないかと思います。

外的コントロールが通用したのも高度経済成長期くらいなものです。父権が強くて絶対的だったから通用したわけです。

女性が社会的に地位を得るようになると、当然「ナンセンス」になっちゃうわけですね。かと言って、あまりにもなぁなぁすぎるのも困りますけどね。

なるべく外的コントロールを多用することなく、周囲で協力してまとまっていける環境になっていってほしいと切に願います。これは職場だけじゃない、家庭などを含む地域に対してもですよ!

否定するのは「相手の言動」?「相手自身」?

「相手の言動」でいけないところをとがめてもいいけれど、「相手自身」を否定するのは相手を余計怒らせるだけでしかありません。次の文で、言われてまだ我慢できるのはどちらでしょうか?

「お前、バカだろ!だからこんなことしかできないんだろ?もうマジでやってられねーんですけどー!」

「確かに君の行動はよくなかった。もう少し、周りの人間のことも考えてくれないと、今度は君を助けられなくなるよ」

当然、後者を選ぶ人が多いと思いますが、現代では時間が流れるのも早いですし、心だってイライラしっぱなしの状態ですから、前者をつい言ってしまうのかもしれません。

前者は、バカと言って相手を否定してますし、それだけじゃなく相手のすべての行為を決めつけてますよね。それは偏見ということにもつながると思います。

気の利いたことはすぐに言えるわけでもないですが、相手のことを一つ考えてみるだけでも、掛けるべきことばも出てくるのではないでしょうか。

見つからなければ、まず話を聴くだけでもいいですし、それから自分の話をしても遅くはないと考えています。

一番タチの悪い相手

笑顔で残虐さを隠しておきながら、外的コントロールで相手を隷属させようとする人は、本当に距離を置きたくなります。

いい例が、「ブラックジャックによろしく」に登場する永禄大学の某教授ですよ。彼は、トラブルメイカーである斉藤医師の存在が疎ましく、わざと実習先の診療科を用意させないなどの見せしめをやることも平気でします。

そのため斉藤医師は土下座までして、周囲の失笑を買ってしまっても、自分の信念を通そうとするわけです。良く考えれば両方でコントロール合戦をやってるわけですよ。

言い換えると、このコントロール合戦は「パワーゲーム」とも呼べるでしょう。

パワーゲームは、何も生み出しません。強いて言えば、双方の精神的苦痛や無益な闘争心しか残りません。さらに意地悪く言えば、おもちゃやお菓子を泣きわめいてねだる子供と、店に置いてけぼりにする母親との心理的駆け引きにも似ています。

そうか、一番タチの悪い奴って、パワーゲームを自分の土俵でやらせようとする奴なんだなって、今気づきましたよ。

つーか、引きずり込まれた奴って完全アウェーじゃん。阪神対どこそこのアウェー戦じゃないんだからさ、まず分が悪いでしょって言いたくもなります。

一番の解決策は、パワーゲームから降りる事ですね。昔からよく言うでしょ。勝負事は引き際が肝心って。それが難しければ、問題を洗い出すことが先決かもしれませんね。