当事者として望むこと
発達障害は最近認知された障害だけに、自分自身も様々な葛藤を経験しました。どんなに生きにくさを両親に訴えても「それはお前の甘えだ」と一蹴され、37にして心理検査等を経て、医師から発達障害と診断されるに至ったわけです。
今になって、俺は発達障碍者となりましたが、ある事業家のメールマガジンでこういう話題を読みました。「優秀な専門家の育成」をすべきか、それとも「障害を知らない人たちに対しても積極的に話をして裾野を広げていくこと」をすべきかという話題でした。
その事業家は、逆に後者を選び、発達障碍者も積極的に採用していくなどという試みをたくさん行っているようです。
無論、前者も大切だと思います。ハローワークの問題職員のような人間が支援する側にいたら、支援を受ける側は悲惨です。もっとも、講演会やワークショップにどんなに多く参加しても、「自分の支援が正しい」と常に思い込んでいる人であれば、馬の耳に念仏と言えるでしょう。
大切なことは、そこから得た知識や方法論をどう生かすことではないでしょうか。せっかくいい勉強をしてきても、利用者の感情を軽く扱うようなことがしばしばあれば、無駄足に過ぎません。
当事者としては、優秀な専門家も理解者及び支援者として、そばにいてほしいし、障害を知らない人たちにも障害を知ってもらいたいと思います。
まぁ、普段から思っていることも言わせていただきましたので、大したもんじゃありません。俺は、自分のすべきことをやるだけです。今はうまく行ってませんが…。