自分が久々に考えさせられた一冊
今、衛藤信之さんの職場系心理学というマンガ本を読んでいますが、
ただのマンガだと思ったら大間違いでした。
日本社会が抱える病理にも大胆に切り込んでいくし、会社が息を吹き返す
ための処方箋を、現場のカウンセラーの視点からわかりやすく説明して
くれています。
当然のことかもしれませんが、人が人として認識されていない世の中
だからこそ、周囲に猜疑心を抱いてみたり、罠を張り巡らして誰かを
蹴落とそうとしてしまうのではないでしょうか。
はっきり言えば、今の日本企業や日本政府がしてきたことは「仏像作って
魂込めず」ということです。企業は大きくなったけれども、やっている
ことは派遣切り・雇い止めと悪事の総合商社となれば目も当てられません。
結局、旗色が悪くなって来れば、リーダーが責任を取って辞任しますと
いいながら、一切の責任を放棄して部下などになすりつけようとする
意地汚さが見えてくるわけです。このことはひろさちやさんの
「あるがままに生きよ」でも指摘されています。
今のギスギスした環境が生み出したのは何か?
社員の疑心暗鬼や値踏みに始まり、努力が報われにくいねずみ講的会社構造
ではないでしょうか。非正規雇用がなかなか正規雇用になれない環境って
どうみてもねずみ講と言っても過言じゃないでしょ?
自分自身、漫画が持つ真価を久々に見せてもらったと思っています。
興味のある人は是非ご一読を。
マンガでわかる 会社組織が甦る! 職場系心理学 (じっぴコンパクト 62)
- 作者: ナカタニD.,衛藤信之
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: 新書
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