Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

外的コントロール

コーチングの概念で、歓迎されないのは「外的コントロール」という
ものです。これは何らかの力によって相手を自分の思うように御する
ことをさします。



端的な例を言いますと、パワハラ上司などがいい例でしょう。


  • 地位の圧力や威圧的な言動で有無を相手に言わさない
  • 相手の存在をないがしろにしてまで自分の思うようにする
  • 自分の思うように行かないと実力行使に出る

…などなど。



まさにブラック企業にいそうなクサレ社員を絵に描いたような特徴
ですね。本当に笑えない冗談ですけど。



発達障碍者なら少なからず、「外的コントロール」の呪縛にとらわれ
最悪二次障害まで引き起こした人もいるかもしれません。



外的コントロールをやっていても会社が成り立っていた時代は昭和時代
までです。今そんなことをやっていたら、エジプトの旧ムバラク政権や
ジンバブエムガベ政権と同類項に見られかねません。



リーダーシップも上司にはもちろん必要ですが、外的コントロールで
ねじ伏せて言うことを聞かせることを指すのではありません。



例外として、「サラリーマン金太郎」の矢島金太郎がいますが、彼は
もともと暴走族総長という経歴がありますから、暴言を吐いたり
怒鳴ることは日常茶飯事です。



その代わり、まじめについてくる部下には手厚く接すると言う懐の
大きさがあるから平成時代でも理解者がいるのです。



彼とは対照的な存在は、社長になった島耕作です。彼はもとより頭のいい
人間ですが、矢島と対照的と言えるのは、部下への接し方でしょう。



彼にも部下に叱責する場面が見られますが、たいていは相手に選択権を
与えるなどして、人間として向き合うということをやっているように
感じました。



外的コントロールが必要な場面は限られていると思います。例えば、
赤ちゃんや子供の躾などのように。いい大人に対してそのようなことを
すれば、どこかでしっぺ返しを食らうのは火を見るより明らかです。



例えば、あるブラック企業が一時は栄えていても、社員の内部分裂に
よって不協和音が生じて、業績や士気が右肩下がりになることだって
あります。俺の過去の会社がそうでした。



地位などをちらつかせて相手を従わせるという「外的コントロール」を
頻繁に行うのは、最低の人間がすることではないでしょうか。



今、アサーティブ・トレーニングという概念もありますが、共通する
のは、「自他を否定しないこと」だと思います。



例えば、失敗や問題行動を取り上げるにしても、「やった相手」を
悪しざまに責めるのではなく、「相手の行動の問題点」を明らかにして
伝えた方がいいのではないでしょうか。



どんなに懇切丁寧に相手に説明してもわからないのなら、それは相手の
解釈の問題です。相手の理解を超えた概念だったか、あるいは相手の
理解力に問題があったかなどが考えられるでしょう。



やや乱暴な言い方ですみません。