外的コントロールを再度考える
外的コントロールで人を動かしても、結局ヤブヘビになってしまうのは言うまでもありません。今回はそれにはどんなものがあるのかを考えていきたいと思います。まず、外的コントロールをやる人には以下のような特徴がみられます。
- 怒鳴って威嚇する
- 体格や眼光で威圧する
- 言葉で凄んだり脅す
- 権力などを使って言うことを聞かせる
- 以上のようにして相手を屈服させる
…などなど。
一言で言えば、ジャイアンやブラック企業のDQN社員のやることと一緒なんです。ジャイアンの猛語録でも「すなおにハイといえねぇのか!」など、極めて乱暴で理不尽な台詞が目立つのも、外的コントロールの顕著な例です。
外的コントロールばかり使ってもいいことにならないのに、それを平気でやり、かつ「お前が悪い」と責任転嫁しているのはよくありません。ここで例を二つ述べますね。
「君が感情的だから怖がる人もいるし、これだと訓練に参加できないよ」
「君が感情的になってしまう気持ちはわかった。こちらも別の訓練を用意するから、君の方でも一つ工夫してみてくれないか」
前者は理由づけもあって、もっともらしく聞こえますが、訓練に参加させたくないと理由などで外的コントロールを使っているのが伝わってきます。
後者は、感情的になってしまう相手の気持ちに理解を示し、提案することによって相手への歩み寄りが見えてきます。
外的コントロールをつい使ってしまうのは、実に単純です。相手を自分のペースに引きずり込みさえすれば、自分が楽できるからです。外的コントローラーは、相手を破滅に至らせても「私のせいじゃない!」などと言い訳するのです。
理想論かもしれませんが、ことばに少し気を付けるだけでも、相手に対する態度も違ってくると思います。