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Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

こんな町ならいいかも

札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる所長・加藤潔氏のコラムは、毎度読んでもおもしろいものですが、今回の投稿は実に興味深いと感じました。

テーマは「発達障碍者を巻き込んだ町おこし」です。効果の上がらない行政が続くのであれば、一度は発達障害者の暮らしやすさに特化した街づくりもいいだろうというのが趣旨のようです。以下のページからジャンプできます。

北海道からのお知らせ│北海道発達障がい者支援センター あおいそら 函館|北海道 発達障がい支援情報サイト

基本理念を5つに分けてこのコラムでは提言しています。

 ① 療育・教育機関に「発達障がい支援」が好きな人たちを集める
 この町で勤務したかどうかが、その方のキャリアの中でステータスになるようにしたいものです。療育・教育機関が充実すると、発達障がいのお子さんがいるご家族が全国から引っ越してきて、人口は増えますよ。そして、そこにヘルパーさんや放課後等児童デイなどもきっと続々参入。福祉職員の方も移り住むのでますます人口増になります。

発達障碍者アカンパニストも加わればもちろん機関の支援力は増しますが、何と言ってもソーシャルワーカーやケースワーカーに発達障碍者が好きな人や、当事者への支援経験がある人が加われば、鬼に金棒ってもんじゃないでしょう。

当然、このような福祉が充実すると、発達障害当事者のご家族も引っ越してくるでしょうから、支援も受けやすくなると思います。

② 発達障がいの人たちを雇用しなければならない町民条例がある
 役場はもちろん、町にある商店や工場などすべての事業体で発達障がいの人たちを雇用する条例をつくります。発達障がいの人たちがあちらこちらにいるわけですから、町全体がわかりやすい環境になっていくはずです。わかりやすい環境は当然お年寄りにも若者にも子どもにも優しい。みんなHAPPYです。

これは確かに、俺ももろ手を挙げて大賛成ですよ。障害者雇用では発達障碍者はたいていマイノリティですし、こういった町ではマジョリティに転ずるわけですので、働きやすさにもつながります。さらに、働く当事者同士で悩みを共有し合える場もあれば、なおよくなるのではないでしょうか。

もちろん、一人暮らしが出来るほどのライフスキル*1のある発達障碍者には、一定の所得額に応じて補助が出るなどの措置があれば尚ありがたいですね。(高額所得の場合は対象外)

なぜなら、障害者雇用の給与体系自体、「障害者のできる仕事は限られている事実」「障害者年金がある人を前提とした給与体系」などが前提となっているために、発達障碍者であっても、自立するには厳しすぎる収入となってしまうのです。

さらに、俺からの提案として、発達障碍者に特化した就労移行支援事業所の設置義務化です。今まで発達障害というだけで、専門職から態度でめんどくさい奴呼ばわりをされてきた人もいるわけですから、発達障害を理解した上で強力な支援体制を確立できる専門家が必要だと思います。

障害者自立支援法も改正して、一律に3年とやるのではなく、期間をあえて設定せず、最大5年*2の中で支援をしていくのが望ましいです。その期間中に就職が内定して、努力虚しく失敗したとしても、期間をリセットしてまたやり直せるという環境も作るべきです。就労移行支援事業所の利用が一回こっきりというのは、障害者福祉の実情からは大幅にズレている制度です。

それが出来なければ、発達障碍者に特化したハローワークなどを設置することです。求人紹介から職場訓練に至るまで、発達障碍者の能力が開花するようなプログラムを用意します。少なくとも、当事者をパソコン実習だけに縛り付けておくような閉鎖的な環境は作らないようにします。

地元企業や商工会議所と連携してインターンシップも積極的に行い、企業が気に入った人がいればスカウトすればいい。お祈り文書などでうんざりしている当事者にとっては、このような環境は渡りに船というものです。

  ③ 町内会にひとつ以上のグループホームやケアホームを設置する町民条例がある
 隣近所に発達障がいの方々が住んでいるのがあたりまえという町。そして、町内会の方がグループホームやケアホームの世話人さんをしている町。理解だけではなく町民の方々の雇用も生まれます。

発達障害者がマイノリティという世の中では、肩身の狭い思いをして暮らしている当事者はほとんどではないでしょうか。

彼ら専門の施設で町民の方が働くことで、双方にとっていい効果が期待できます。当事者も比較的わかってくれそうな人の下で福祉を受けられるし、町民も働く場が出来ると言うメリットがあります。

④ 発達障がい専門病院がある
 入院施設をもった専門病院を建設します。他地域の方々ももちろん診ますが、町民を再優先するというえこひいき病院にしちゃいます。

北海道で有数の発達障碍専門病院と言えば、田中康雄先生のむすびめなどしかありません。専門病院はもちろんあった方がいいですが、さまざまな疾患に対応するためにも夜間診療対応の総合病院は1件くらい欲しいですね。

⑤ ○○町・発達障がい家族会が組織され、町役場内に事務局がある
 この発達障がい家族会は、家族どうしのつながりを深める事業はもちろんですが、清掃やお年寄りへの介護などのボランティア活動も積極的に行い、町とのつながりを深める事業を積極的に推進します。

これもいい発想だと思います。家族会も積極的に町の人にかかわることで、地域とつながっていけます。家族会もなかなか社会とつながるきっかけがつかめないという短所を克服できるかもしれないという期待もあります。

たいてい家族会の事務局は福祉関連の建物内にありますし、まず市役所や区役所などにあるという話は聞いたことがありません。(もしそのような事例があれば、どなたか教えて下さい)

町民の往来が多い役場なら、少しは地元に密着しやすくなるかもしれません。

*1:金銭や体調の管理に始まり、賃貸部屋で日常生活全般を送る能力

*2:無期限にしてしまえば、モチベーションが下がって就職する気が確実に失せるので3年より少し多めがよろしいかと