Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

人間関係は変わる?

この頃、人間関係の変化で悩んでいます。施設で昼食を一緒に取っていたメンバーが、他のグループに行ったり、学生時代の友人と疎遠になったりと本当に頭を抱えています。自分は元々人間関係を作るのが不得手なために、自分が作り上げた関係が壊れてしまうと、落ち込んでしまいます。

今は周囲との人間関係もうまくいかず、自分で自分を持て余し始めているというのが正直な思いです。本当につらい。

俺が誰とでもうまくやろうとしているのか、どうしても合わない人間とも無理やり合わせようとする自分がいる。だから、そんな相手が障害が理由であろうと嫌なことをしてきたら、俺がブチ切れたりするんじゃないのかなとも思います。

今起こっている人間関係の変化を受け入れられず、本当に苦しい。どうしてリア充はうまくいってるんだろうと俺は頭を抱えています。

何度でも就労支援を考えてみる

あまり就職活動が長引いてしまうと、モチベーションが下がり、就労意識が薄くなるのも事実です。これは、某求人情報誌の会社の方が言っていたことです。無論、施設にいれば、そちらの方が居心地がいいと感じるようになってしまって、なかなか働く気にならないのも事実としてあります。

通過型の施設であれば、そういうことはあまりないのかもしれませんが、通所期限がないところなら、間違いなくそういうことも起きてしまうのではないでしょうか。

「火のない所に煙は立たず」という言葉があるように、ボス猿的利用者やアクの強い利用者が幅を利かすような環境であれば、利用者の口づたいに広まっていきます。その火種を消そうとしない施設なら、巷の悪評が事実だと見られても仕方ありません。

俺の故郷のように、自衛隊や企業誘致だけに経済基盤を依拠している自治体ならば地場産業は当然育たないし、障害者福祉としての就労支援強化は優先順位が低く見られてしまうわけです。自治体挙げての企業への障害者雇用の御願いや、就職情報会社やハローワークと協賛して合同企業説明会もやれなくはないはずです。

未だに、精神障碍者が通う施設が多い上に、発達障碍者に特化した支援が出来る施設は極めて限られています。精神障碍者同様に、発達障碍者によっては易怒性で悩むケースもあります。そういった時に、精神障碍者の振る舞い*1に対して、キレた発達障碍者を一方的に悪者にするのではなく、双方にとってどういう距離感を持った方がいいのかを提案したりできる支援者や施設の存在は重要です。

自分がキレたら周囲も不快な気分になるのも事実ですが、いくら障害が原因とはいえ、傍若無人にも等しい態度で意見をぶつけられて我慢しろと言う方が、かなりの無茶ぶりです。それなら、双方が距離感以外にも、どうすれば建設的に意見交換ができるのかを学ぶ機会を作った方がいいと俺は思います。

一番いいのは、発達障碍者に特化した就労支援施設ですが、現在では支援のノウハウがまだ確立されておらず、自分がお世話になっているプロのワーカーですら、発達障害の特性や支援理論については勉強段階でしかありません。ノウハウがあるのは、2006年の発達障碍者支援法施行あたりに出来た施設くらいではないでしょうか?

政府も発達障碍者を中心に雇用している会社も積極的に支援し、全国の主要都市で「発達障碍者用合同説明会」でもやったらいいんです。発達障碍者は脳の機能障害だけに、黙って動いていればわかりにくい障害です。だからこそ、身体障害や知的障害を対象にした障害者雇用と一味違うと証明できれば、発達障碍者への注目度も増してくると思います。(付け加えますが、身体障害や知的障害を持った人たちも素晴らしい成果を挙げていることもご理解ください)

学習障害や広汎性発達障害のように「一目では見えにくい障害」を持つ人もいます。今後は、そういった人たちをどう戦力として育てていくかで、彼らも企業の期待に応えてくれると信じています。

かなしろにゃんこ。先生の本でも、特例子会社の人がこういっていたのが印象的でした。

「発達障碍者の人たちにも、働いていただいて、是非税金を納めていただきたい」

たいていの発達障碍者は働きたくても、「ミゾウユウ」(by AHO太郎)の不況や障害者雇用ラットレースによって、就労できない状況にあります。決して自己責任論だけで簡単に片づけられる問題ではありません。

責任は本人が自分で行動していると自覚した時に芽生える意識です。それを上から目線で発達障碍者に押し付けるのは、いささか度が過ぎませんか。発達障碍者が間違いなく働ける環境になっても、働こうとしないのなら、ビシバシと批判していただきたいところです。

発達障碍者にも、見通しを自分を付けられる人とつけられない人はいると思います。「自主性を重んじるのが支援のキモだ」と何でも言い切ってしまうのではなく、見通しのつけられない人は本人が気づくまで道筋をつけ、本人が行きたい方向を見いだせたら、目的地にどうやっていけるかを話し合って決めて、支援して行ったらいいのではないでしょうか。

もうそろそろで飯にします。では。

*1:例えば、一方的に自分の意見を押し付けるような言動など