Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

利用者間の巧拙

施設を利用している人の中には、障害の程度などでどうしても巧拙は生じてしまいます。馬車馬のように作業に取り組んでいる人もいれば、緩やかなペースで取り組んでいる人もいます。モチベーションを高く持って入ってきた人にとっては、のんびりやっている人に対してイライラするかもしれません。事実、俺がそうでした。

視線や言動に出てしまうとなれば、他の利用者への影響は計り知れないでしょう。例えば、無意識に軽蔑のまなざしをしたり、「明日、○×の説明会行かなくちゃ~」とあからさまに厭味ったらしく言うのであれば、調子が悪くなる人が出てきても当然。ましてやマジメで責任感の強い人であれば、この一言を受けて自分を責め続けて調子を落としてしまうのではないでしょうか。

確かに、自分のモチベーションがなまじ高いと、他の人の緩慢さやレベルの低さが許せないというのはよくあることです。しかし、これは母集団にたまたま自分より低いと見える人たちが多く集まっただけのことで、他の母集団に行ったらわかりません。自分よりはるかにレベルが高い人たちが集まっていて、理解不能なことをやっているのは容易に想像はつきます。例えば、Fラン私大卒の俺が、天下の東大で勉強するようなことです。

モチベーションの高さからやさしさを失っている人を憎む気持ちはわかります。だからといって、職員の権限を使って小一時間説教してでもとっちめるのは、やさしさに欠ける気がします。本当のやさしさは、本人に反省する機会を与えることではないでしょうか?それでだめなら、切り札として職権を発動すればいい。職員は利用者の学ぶ権利や福祉を利用する権利を守る義務があるわけですし。

俺も「野中の一本杉」になって、2年間頑張ってきたが、正直心身ともに疲れました。もちろん、自分でできることは自分でやらなくてはいけませんが、自分で出来なかったり、自分ですることに困難があることに支援が不十分だったのは、本当に悔しい限りです。自分の周囲に、俺の前轍を踏みかけている人間がいるので、多少きつくても苦言を呈しました。

個人差があるのは周知の事実だし、肝心な事は中庸を確保しつつ、一人でも多くの利用者が報われるようにするかではないかと思います。一つの施設では限界があるので、幅広く連携の取れるところからしていったらいいのではないでしょうか。