Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

人は目に見えるものでのみ判断する

昨夜、バリバラを観ていましたが、玉木さんがバリバラ団の団長となって、「がんばらない隊」を結成し、街角インタビューでがんばってという人に対して、多くの障害者が「がんばらないけどいいでしょう」を熱唱しながらフラッシュモブをやっていました。

それはいいんですよ。ただ、目に見えやすい障害者ばかりというのが、俺にとってはやや不満でした。目に見えにくい障害者の紹介は、精神障碍者の方のみでした。発達障碍者などの当事者もいいだろと感じてしまいますね。

人というのはたいてい目に見えるものでしか判断しないものです。だからこそ、誤解が起きても当然なのかなとも考えています。本人から見て当たり前のことをやっているだけなのに、「がんばってるね」「がんばってね」と言われるのは、人によっては苛立ちを覚えるかもしれません。

逆に、俺のような負けず嫌いの発達障碍者は、人から「がんばれ!」と言われると必死になってしまい、自分を追い込んでしまうこともあるのです。おまけにできていることやいいところに目を向けず、自分や人の「やなとこさがし」に狂奔してしまいがちです。正確に言えば、自分の非力さを他人に投影して、自分が勝手に騒いでいるだけでしょうけど。

みんな一緒にいるからこそ仲間

今日、土曜プログラムで某メンバーさんが最下位さんの罰ゲームの提案をしてきましたが、某女性職員さんの対応がすばらしかったです。

「罰ゲームは、自分のいいところを一つみんなに言うこと」と笑顔で返しました。

この返しは今までの中で最高のものだったと思います。確かにこのメンバーさんはくまのプーさんみたいに愛くるしく見えて好かれやすいんですが、人によっては時には野放図ともいえるノリについていけなかったりするのもあります。俺のそのような思いに配慮してもらえたとこの職員さんには本当に感謝しています。

土曜プログラムは、件のようなメンバーさんがが参加するようになると、どうしても内輪ノリのような雰囲気が出来上がってしまい、俺やそれ以外の人が付いていけないのです。今まで俺がイライラしていたのは、このノリに拒否反応を示していたことが原因だったのかな。

職員さんは、俺が人を好き好んで傷つけているわけじゃないと理解した上で、逆に俺をいい方向に巻き込む形で対応してくれたのだと思います。先般のプーさんは場を盛り上げるために言ったのかもしれませんが、少々ハメを外していると彼に暗に指摘する効果もあったでしょう。俺も調子に乗りやすい性分なので、彼の事はいえません。むしろ、自分もそこから学ぶ必要はあります。

障害の種類や軽重、通う目的は違えど、何らかの救いを求めてきている点では共通する根っこはあるはずです。俺も人間ですので、どんなに頑張っても相手の障害の理解や受け入れは限界があるし、どうしてもムリと感じる人には、敬して遠ざけることをさせていただきます。お互い仲間である以上は、利用者同士でやるべきことはしますが、それ以上は一線を画すし、袂を分かつこともしますよ。

今、あなたが他の人と一緒にいる時間は、永遠ではないからこそ大切にしなさいということを、職員さんは本当に言いたかったのかもしれません。