遅すぎた発達障害支援専門職の介入
今日はモニタリングでした。今回はおがる職員も入ることで、支援の方向性をはっきりさせていくのが目的です。この方が言っていたことで印象的だったのは、「仕事は基本的に他者からの評価から成り立つ」ということでした。
2年間は、ギョーカイお得意の「様子をみましょう」戦略にハマってしまい、見事に就職の機会を逸してしまいました。個人的には、今頑張ってくれている施設長にどうして早くスイッチしなかったのかと怒りを感じるとともに甚だ疑問に思っているわけなんです。生活支援担当のPSWがいくら辣腕で知名度があっても、就労支援担当のPSWがサイコパスで、横車を押しては利用者の長所を殺してばかりなら、いつまで経っても就職できませんよね。
このサイコパスのおかげで、泣きをみたマジメな利用者がどれだけいると思っているのか。仕事は基本断社評価という観点で言えば、お世辞にも支援が奏功したとは言えません。ようやく、支援らしい支援になってきたのは、今の支援チームになって以降のことです。おがる職員が介入することで、問題点の明確化と解決策の構造化への糸口が見えたのではないでしょうか。発達障害は見えにくい障害だけに、本職のPSWですら発達障害の特性を誤解して、力づくで長短関係なしに矯正しようとすることもありますので、絶対に専門職員に入ってもらった方がいいと感じました。
あと、おがる職員さんの「変化なしでも確実に変化している」ということばも自分を後押ししてくれました。この度、就労継続支援B型に進むことになりましたが、非常に残念だし不本意です。俺は絶対に就職を諦めたくないし、知的や身体の当事者のために就職を譲るようなことはしたくない。俺には俺にしかできないことがあって、どこかでそれを純粋に求めている会社がきっとあると信じて、会社を受け続けようと思います。俺は、ハロワ職員とかが受ける会社が少ないと言ったからというご都合主義で応募することだけはしたくないんです。
俺の今の目標は単純です。まず、就職して一人暮らし出来る身分になること。それができりゃあ俺は言うことはない。
発達障碍者が俺の前轍を踏まないために今からできること
俺の生きてきた40年間のうちに、発達障害への理解や対策が超党派議員から、社会福祉法人などの草の根単位までに及ぶようになってきました。自分の生き様は「誤解」「偏見」とは縁の切れないものだとつくづく感じます。俺の悪いところよりも、いいところに目を向けてくれた人たちのお陰で、自己評価は低くなりすぎずに済みました。こんな俺だからこそ、発達障碍当事者もしくは、未診断の方々などに、対策を御送りします。
- 各ライフステージ*1での選択・決定について、専門職との面談を通じて自分でも決められるように訓練しておく
- 出来るだけ早い段階で、発達障害専門医を受診し、障害者福祉*2を受けるようにする
- 自分の得意・不得意を可能な限り把握し、専門職とそれに応じた方法を取る
- 社会に出る前に、一般就労か障害者雇用で働くかを考えておく
- 自助グループや成人座談会等を利用し、当事者間のネットワークを作っておく
- 施設に通うのであれば、その前に事前に数ヶ所を見学し、就職実績、作業環境、職員の対応、利用者の作業態度等から通所先を決定する
- さらに面談を多く行う施設があれば、そこを中心に考慮してみる(面談をマメに行う施設は成功している例が多く見られるそうです)
基本的にはまず上記の点を抑えておけば問題ないと思います。ただし、発達障碍者への支援は地方格差がまだまだ見られるようなので、現状での最善策を取って下さいね。