Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

選手へのマナーを憂う一ファンとの会話から

沖縄キャンプから足しげく選手を見に行く熱狂的なファイターズファン
夫妻がいた。彼らはファンのマナーが悪くなったと少々落胆していた。



鎌ヶ谷でも、宿舎に足早に戻ろうとする選手がいても、かまわず追いかけて
サインをねだるファンもいたり、札幌ドームでの整列時の場所取りで金銭の
やりとりがあるとの噂を聞いたことなど話してくれたが、これじゃ今後規制
されるかもしれんなぁと悲しげにつぶやいたのに共感した。



大人がこういうことをやれば子供だって「あ、やっていいんだ」と誤解して
つられてしてしまう。大人は長く生きている以上、子供に一つでも見本を
みせなくてはいけない。たとえ、よかれあしかれ。



先日の紅白戦後のホームラン競争で、ひちょりのお願いが印象的だった。



「みなさん!これからサインボールを投げますが、硬球ですので怪我に注意
してください。あと、子供さんにとらせてあげるとありがたいです」



彼らの子供に夢を与える姿勢を見て自分の姿勢が気恥ずかしくなった。



俺も、子供がピンバッジをびっしりつけて、目をきらきらさせながら話を
してくれるのは大好きだ。しかし、俺もサインは欲しいということは言って
おく。野球と言うスポーツで夢を与えてくれる人たちに会えるとなれば、
いつの間にか童心に帰る。日本のプロ野球界そのものが、子供の人間育成の
場にもなっていたことは、誰が予想しただろうか?



今では「プロ野球=オヤジの娯楽」では無くなった。子供がスター選手や
がんばる選手、そしてマスコットキャラを目当てに見に行くようになり、
大人も子供につられて足を運ぶようになってきた。



今では女性ファンが手作りの応援ボードを持参して掲げて、レプリカユニフォーム
に好きな選手の名前と背番号や、自分の名前を入れるようになったことも驚きである。
この熱気が続くようにしてほしいなと密かに願っている。



かつて、元日本ハムの西崎氏が「僕も札幌ドームのような環境で投げてみたかった」
とコメントしたことがあるように、ファイターズファンも熱狂的になってきたと
いうことかもしれない。それと比例するように、マナーを守らないファンも増えて
きたというのも事実だろう。自分も後ろ指をさされないように、注意していきたい。
ま、人が増えれば増えるほどいざこざが起こるのも当然なのだが…。



ファン同士の良心に委ねられるところもあるから、悲しいっちゃ悲しい。
それがままなければ、主催者側もより厳しい措置を取らざるを得ない。
悪循環じゃないか。せっかく、不況と政治不信で敗北ムードに包まれる北の大地に
根付いた大輪の花を、ファンたちの手で刈り取ってしまうのは酷いことではないか。
選手たちにとっても、ファンの声援がありがたいのであり、やがて勝利をも呼び込む
ようになるのである。



この出来事に感動して移籍した外国人もいたじゃないか。
ライアン・グリンという男が。彼は楽天からドームの声援を聞きたさに移籍してきた。
選手でもファンの声援や応援ボードがありがたく思う動作をするようになったきた。
稲葉もホームラン競争で打席に入る前に、自らバットをファンと同じ動作で回していた。
コンサドーレ札幌のスローガンは"Power to 1"だが、ファイターズにも共通するように
なってきた。選手もファンを大事にしているのだから、今度は俺たちが態度で示す番
かもしれない。いつかきっと、選手たちもわかってくれると信じたい。