Winner or Losers?
俺は勝ち組か負け組かと言われれば、世間的には負け組だろう。
出身大学もFランクで、企業などからは歯牙にもかけられない存在である。
それでも、俺には大学時代に出来た大切なダチがいる。
ダチの一人や二人はいないとさびしいじゃん。
元少子化担当大臣のノー天気とも取れる言葉に、俺はキレそうになった。
「負け組じゃなくて、待ち組を目指せばいい」ってどういうことだと
非常に腹が立った。
「ずっとこのまま座して死を待てばいいのか?ザケンな、バーロィ!」と
俺は言いたくもなった。負け組に属している人間は今救いが欲しいんだよと
怒鳴りたくもなる。
先ほど「勝ち組 負け組」でググって見たら、約173万件あった。
公的データやブログでの意見によるものから、ギャンブルや投資などで
勝ち組になろうというものまでいろいろとあった。
(正直、食傷気味になる上に疲れてくるので、全部は見ていないが)
勝ち組の皆さんの挑発的なコンテンツを見ると、どうも不愉快を通り越して、
気分の悪さを覚えてしまうのである。ひどければ、胃腸の具合の悪さすら、
感じることもある。
2006年の消費生活白書で、収入が多い層ほど勝ち組感を抱きやすく、
少ない層ほど負け組感を抱きやすいとしている。
団塊世代とそのジュニア世代の男性の約4割以上が、負け組感を抱いて
いるという報告があった。
「貧すれば鈍す」ということわざが見事にデータに表れていると思った。