Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

人間関係は鏡

論若男女問わず使える法則の一つとして、「人間関係は鏡」というものがある。



例えば、ハロワ職員が若者に対して「近頃の若い者は」と思って接していると、
若者もそれを察して反感を抱くようになるというものである。



ミナミの帝王で、銀次郎がキャバクラ狂いで借金まみれの男をキャバクラオーナーに
生まれ変わらせる際に「そんな安っぽい頭擦り付けて土下座しても、彼女らは許して
くれへんで!ええか!人間関係は鏡やでぇ!」と言ったが、なるほどと思った。



男は一流のキャバクラにするために、ナンバーワン嬢ばかり集めたいと思っていて、
銀次郎の弟子・竜司が必死にかき集めたヘルプ級の女の子を心の奥底で蔑んでいたのである。



従業員の女の子たちも総スカンでオーナーに反抗するようになってしまった。



優れたトップの下には有能な人材が集まりやすいのも何となくうなづける。
トップが部下に愛情を注いでやれば、部下も反応してくれるというのもある。



また、トップが優れていると、一度ダメと烙印を押された人間が個性を生かして
能力を発揮するということも出てくる。



プロ野球の例で言えば、仰木マジック野村再生工場である。



イチローは土井監督の下では万年二軍で終わっていただろうが、仰木監督が就任
したからこそ、個性を生かした能力を発揮できたのかもしれない。
仰木監督は生前、巨人をクビになった清原をオリックスに呼び寄せ、彼に活躍の
場を与えるという器の大きさも見せている。(あまり出場してなかったが)



野村監督の下で山崎武司はDHとして新しい可能性を見出され、今では怖いおじさん
大砲として認識されている。高須や鉄平、岩隈、一場などの選手に加え、田中マー君、
永井、嶋などの成長が期待される若手もいて多士済々である。サッチーにも悩まされ
チーム事情にも苦しんでボヤくなどあるが、用兵術はもはや老獪の域に達しつつある。



もちろん、2006年のヒルマン体制は捲土重来の典型例だった。
移転後初めてプレーオフに出場するもライオンズに破れ、翌年は5位に転落し、今後
どうなるかと不安視されていた。



ヒルマン監督が提唱するスモールベースボールは、ここで実を結んだ。
球団連勝記録を塗り替え、バントやヒットで繋いでいくやり方は他の球団もまねする
ほどであった。



新庄は他の監督から見たら宇宙人扱いだが、ヒルマンはそれを飲み込んだ上で起用した。
小柄で目立たなかった鶴岡をダルとコンビを組ませたり、森本をリードオフマンに
すえるなど意欲的な改革に取り組んだ。田中賢介は初のバント王に輝くという快挙も
成し遂げた。投手面でもダル、八木らを中心にローテーションが噛み合い、さらに
久&マイケルの方程式も完成し、投打ともにチーム力が上昇した。



その甲斐あってか、プレーオフも日本シリーズも勝ち、北海道を熱狂の渦に巻き込んで
いった。大沢親分によるリーグ優勝以来、20数年間ペナントと縁のなかったチームが
ここまでやるとは正直思えなかった声が多かったことだろう。



この監督たちはトップが部下とチームのために何が出来るかを考え実行していけば、
成功に結びつきやすいということを証明してくれた。



共通しているのは、部下への信頼と愛情である。