東南アジアに求めるだけじゃダメだ！

前も述べたと思うが、福祉業界への東南アジアからの受け入れを推進
しようとする政府のやり方は、卑怯です。



人件費が安いからと言って、フィリピンやインドネシアから介護福祉士の
卵を受け入れたところで、日本にいる推定20万人のペーパーワーカーは
余計に就きたがらないと思います。



そもそもの原因は福田政権等がやってきた介護報酬引き下げなんです。
これが災いして、多くの事業所は逼迫した経営になってしまうんです。
安い人件費で酷使され、おまけに休みも少ないのであれば、他の職業に
つきたがる介護福祉士は増えるに決まっています。



福祉現場を退いた人間がまた戻ってこれる環境を整えるのも、政府の役割
ではないでしょうか。ひどく言えば、汚染された川に鮭が戻ってこれない
のと一緒です。政府や悪徳企業によって、介護現場は汚染されているよう
なものです。（いい例がコムスンなど）



受け入れるなら受け入れるで、言葉やビザなどの問題をどうするかを
示した上で行動して欲しいと思います。ましてや、文化や慣習もまったく
違う国で順応できるのは、すべての人ではありません。政治は無関係な
ところで暴走するというのを、よく理解しました。



東南アジアに福祉雇用を丸投げする前に、自国の福祉政策を何とかしろと
強く主張したいです。これでは福祉行政の敗北といわざるを得ません。