Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

社内のやる気と業績の関係

ソースは時事通信社ウェブサイトの記事だが、労働者を蔑ろにする経営者
には絶対読ませたいものである。

やる気と業績、深い関係=中小企業の実態調査−法政大など



 社員のモチベーションが高い企業は業績も高い−。法政大(東京都千代田区)とアイエヌジー生命保険(同)の中小企業に対する合同調査で、従業員の意欲が業績とも密接に関係していることが分かった。
 調査は昨年4〜12月、東京、神奈川、静岡、京都に本社がある中小企業3069社にアンケート形式で行われ、576社から有効回答を得た。
 この結果、勤労意欲が高い正社員の割合は全体の65%だったが、過去5年間の売り上げが増加傾向にある企業では75%に上り、減少傾向の企業は42%にとどまるなど大きな差が出た。
 勤労意欲を高めるのに効果的だった制度は、「何でも言える組織風土づくり」が27%と最も多く、勤労意欲の高い企業では60%が実施していたが、低い企業は37%。「経営情報の公開」「成果主義」なども効果的と回答した企業が多かった。
 逆に従業員の意欲が低下するのは「経営者、上司への信頼をなくした時」が63%と最多で、「賃金、処遇への不満」(51%)、「職場の人間関係悪化」(41%)の順だった。(2009/02/15-14:43)

範囲は関東から関西あたりの企業と限定されてはいるが、570社余りの
データは注目すべきところだろう。



なるほど、勤労意欲が高い母集団ほど周囲にいい影響を及ぼすという
のはうなづける。



ブラック企業の典型的な特徴は、業績の高い企業と対照的なものである。




・社長や重役、特定のシンパが牛耳っていて物申せない組織風土
・経営情報は社員に知らせない
・いびつな成果主義(モラルに反しててでも結果を出そうとする)
・経営者や上司を信頼できない風土
・賃金や待遇の不満を燻らせたままにしている
・職場の人間関係がまるで戦争もしくは冷戦状態





…など、挙げるときりがない。



未曾有の不況や人件費削減という社会の趨勢の中、企業はいびつな
企業努力をしているとしか思えない。



株主配当が上がる中で、労働者の賃金見直しはされず下降傾向にある。
役員手当ては通常通りせしめて、その上給料までもらう始末。
こんな状態でモチベーションを上げろというのが無謀である。



労働者を人と思わない経営こそ、オバマ大統領のことばを借りれば
「悪趣味」なのである。



企業の内部留保は、大企業なら平均して100億は下らないというのに、
経営陣のエゴのために、会社の発展に貢献してきた正社員や派遣
社員を寒空の下に放り出しても、良心の呵責すらないのかと憤慨する。



「同じ人間でも、経営陣を生かして、社員は捨て石か…なんとも
無情なものよのぉ…役員め!!」



このことばを、大企業の役員のみなさんにぶつけたくなります。
派遣村に住んでいる労働者の質問状を突っぱねたくらいですから、
多分聞こえないことでしょうねぇ。ええ?