ほろ苦いバレンタインデー
今日はバレンタインデーでした。チョコやお菓子をふるまってくれた女性メンバーさんにこの場を借りて感謝します。誠にありがとうございました!
…とはいっても、この間まで親しくさせてもらっていたメンバーさんから、理由がわからないまま口も利いてもらえない、挨拶もしてもらえない扱いを受け、辛くて苦しかったし、そりゃあ腹も立ちますわ。
まぁ、そこは仲良しクラブではなく、就労を目指す施設なんだから、悔しくても頑張るしかないのかなとも思います。正直、憤懣やるかたない思いでいっぱいですよ。
障害者雇用の現状
データソースは厚生労働省による平成22年度の調査結果ですが、雇用率は上がっていても、結局身体障害者と知的障害者が雇用の面で優位にあるのはぬぐえません。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/shougaisha_genjou01.pdf
発達障碍者は法律上精神障碍者か知的障碍者に分類されたりするから、その意味では懐疑的にならざるを得ない部分もあると思います。
東京大学READによると、発達障碍者の多くは大学などの高等教育を修了していることが多いのです。しかし、見た目が何ともないという理由だけで、「甘え」やら「自己責任論」だの言われてはたまったものではありません。そもそも、甘えのない「自立」や、自分で責任を負えない状態での「自己責任」ほどアヤシイものはないのではと思います。
http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/~read/jp/archive/statistics/leaf11031504.pdf
早期発見・療育というやり方にもデメリットはありますが、既卒のままグレーゾーンで無理やり働かせた挙句、障碍者雇用に鞍替えした途端に「やっぱりあんたの就労支援はムリ」と言うのではいささか厳しいものがあります。
ハローワークの担当者さんも「発達障害の人は基本的な能力がすでに高い場合が多いのに、どうして企業さんは(彼らを)採らないのでしょうね?」とやや困惑した表情を浮かべて言っていたくらいです。少なくとも巷の職員とは全然違いますわ。
発達障害研究の第一人者で、北海道大学大学院の田中康雄先生からメッセージを著書に書いていただきましたが、めげそうになる時にはこれを見るようにしています。
俺の声など掻き消えてしまうかもしれないが、一人でも多くの人に届くまで俺は発達障碍者の雇用について叫び続けようと思います。
かなしろにゃんこ。先生のこの本にも元気づけられました。興味があればご一読を。
- 作者: かなしろにゃんこ。,田中康雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: 単行本
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