Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

甘え?それとも自己主張?

俺も一時期、「発達障害だから仕方ないだろう!」とワーカーさんに開き直って拗ねていた時期がありました。今ではとんと減りましたが、なるべくその甘えが出ないように意識しています。

当事者の中には、平気で鼻歌を歌う人もいて、本当に耳障りになることもあるのです。静かな環境の中で、逆にため息、鼻歌や独り言を続けざまにやられると、逆にそちらに注意が行ってしまいます。そのようなことを職員に言ったところ、なかなか理解してもらえず、悔しい思いをしたこともあります。

それだけならまだいい。人に失礼なことを言っておきながら、ヘラヘラと笑っている発達障碍者がいたのが本当に許せなかった。自分も「あ?何だって!」とつい強い口調で言ってしまったくらいです。

自分の障害が生じる問題で、人を不快にさせている事実に気づけないのは、非常に腹立たしい限りですが、同時にそれに目くじらを立てる俺自身にも悲しくなってしまいます。

なぜなら、その事実に気づけないまま就職活動をして損をするのは相手なのに、俺が相手にいつの間にか振り回されてしまっているからです。自分が本当に嫌なのは、相手が野放図に振る舞うことで、俺まで「発達障碍者は迷惑なジコチュー」と勝手にレッテルを貼られてしまうことです。

自分が考える「甘え」とは、人のことなどお構いなしに、自分の都合ばかり相手に押し付けて無理を通すことです。俺はそれを否定するわけではありませんが、人はお互いに甘えながら生きているという事実を無視して、エゴイズムに走る当事者が許せないだけなんです。

相手にある程度の「甘え」を許してもらうには、自分も相手に対して何か役に立つことをすべきだと思います。いわゆる「お互い様」の精神です。相手が「この人にはあれをしてもらったしなぁ…」と思えば、多少のことを手伝ってくれたりします。

恩着せがましくするのではなく、さりげなくかつごく自然にできれば、相手もいつかやさしくしてもらえるのではないかと思います。ただし、やさしくする相手を選んで、見返りを求めないようにすることですね。これはたかたまさひろさんのサイトにも書いてあったと記憶しています。

相性あっての人間

俺が非常に苦手とするのは、マイペース型の人間です。自分も割とマイペースを貫く人間ですので、同族嫌悪という奴ですね。

辻仁成のZOOでも八方美人の人間を「誰とでもうまくやれるコウモリばかりさ」と皮肉っていますが、俺としては正直かわいそうな人だよねと同情したくもなります。そういった人には、常に誰もが喜ぶ仮面を被り、万人受けする話題を持ち、ひな壇芸人のように神経を使って場を盛り上げているような人が多い気がします。

人間の数だけ、相性の良し悪しなどはあります。たとえ、苦手な人がいるとか、人に嫌われてしまったという理由で自分を責めてしまうのは違う気はします。どんな人に対しても、ソツなくやるというのは、地球上から害虫を抹殺することと同じくらい不可能だと思います。

自分はまずは挨拶だけはしようと心がけています。誰かも言っていましたが、挨拶は今日一日の仕事をする合図を相手に送る行為だからです。俺は根がクソマジメなので、挨拶が極めて事務的になってしまいますが、せめてもの行為と理解して欲しいです。

さて、会話はどうするかですが、自分の場合、仕事のことくらいしか話しかけないようにしています。本当に人間のできていない人なら、世間話にも関わらず話の腰をボキッと折ることくらい平気でやってくるからです。俺は相手から一度でもそういうことをされたら、二度と仕事のこと以外の話はしません。(後輩なら本当に説教してやるところだが)

理想としては、自分も相手も傷つきにくい距離感を保つことです。いまだに俺はそれが出来ません。相手から距離を置けば心苦しいし、近づきすぎれば今度はうっとうしくなることもある。本当に困ったものです。今の自分はそれだけヤマアラシジレンマに近いのかなと思います。

長くなりましたが、相性の良しあしがあるからこそ、自分と向き合ってくれたり、理解してくれる人たちのありがたみがよりわかるのかもしれません。