Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

発達障碍者として言われて気分が悪いこと

障害者雇用の面接に行くたび、人事担当者からはよく言われるのが、「あんたはどうみてもふつうだ」ということ。どんなに筋道立てて説明しても、俺の存在が宇宙人のようであるという反応を見せるから本当にやりきれない気持ちになることはしょっちゅう。

北海道には発達障害に特化した就労支援の施設はまだなく、他の障害者と一緒に就労支援を受けざるを得ない状況にあります。当然、自分の障害をわかりやすく説明する訓練はもちろん、企業実習がきっかけとなって就労に結びつくことだって、大手の事業所に行かなければできないのです。

発達障害への理解が不足している精神保健福祉士*1がいる施設では、御しやすい発達障害者などがえこひいきされて就労に結びつきやすいという現実もあります。専門職から見れば、そんな当事者ばかりではないはずです。にもかかわらず、当事者の悪い部分や欠けている部分だけを見て、あからさまに否定するだけでは、誰だっていい気分はしないと思います。

前の施設長から言われて気分の悪かったことも紹介します。

  • 「あんたを怖がっている人がいるから、SSTは参加させられない」
  • 「あんたはいつも大企業ばかり受けている」

…などなど。

こんな言葉を吐く専門職は、ハロワの問題職員と同レベルですよ。否定や批判ばかりで、提案やいいとこさがしが何一つできていやしない。前線の兵士に限りなく近いストレスを抱えながら、仕事をしているのはわかりますが、だからと言って利用者を見下したり、不用意に否定や批判のことばを掛けてもいいものではありません。

前にも言いましたが、就労支援の専門職になぜデカい権限や責任が与えられていたりするかというのは、実にシンプルです。それは、相手自身を変化させ、ひいては相手の人生を変えうるようなことがあるからです。さらに拡大解釈をすれば、相手の人生が専門職の双肩にかかっていることだって平気であるでしょう。

例えば、就労支援の専門職が、利用者に満足のいく支援をわざとしなければ、俺のように世をすねてやさぐれてしまう人間だって出てくるわけですよ。「チキショー!」(byコウメ太夫)と発奮して、就職活動を頑張りぬいて内定を取れる人なんて、まれだと思います。障害からくる困りごとがあるから施設にきているし、自分一人の力では就職活動に限界があるからハロワなどに来ている。専門職は、この事実を肝に銘じるべきだと思います。

*1:前の施設長がまさに理解不足だった