Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

二年間の代償、そしてストラテラ

今日、医師の勧めによりCAARDSというADHDのテストをやったら、衝動性があり、自尊心が低く、ADHD指標が高い結果となりました。

おそらく今通っている施設で二年間苦しめられたのも原因の一つだなと思います。とりわけ自尊心が低くなったことには施設にも原因がありますので。

1年近くさんざん迷ってきて、今日からストラテラ40mgを服用することになりましたが、少ない量でも何か吐き気がしてきて、胸がムカムカしてきます。この状況でムカつく奴が来たら、迷わず俺の右のロケットパンチが飛び出しそうな勢いです。効き始めるまで、2,3カ月はかかるとのことで、この副作用と戦わなければならないのかと思えば正直嫌になります。

口が渇いたり、吐き気がする副作用と言えば抗がん剤や、トリプタノールなどの強力な向精神薬*1を思い浮かべますが、ストラテラにもあるとは想像もしませんでした。

天敵の施設長が他の施設に異動になってせいせいしたと思いきや、戦うものが余計に増えて本当に嫌になります。不幸中の幸いとして、発達障害そのものの困りごとに光を当てる医療行為を、ようやく本格的に受けられたという事実には感謝しないといけません。

発達障害に関する投薬

今までは、統合失調症などと誤診されることが多く、向精神薬を処方されても、結局姑息的な療法でしかなかったと聞きます。俺の場合も、うつ状態や神経症と診断されて、同じように軽めの向精神薬を処方されるだけで、認知の歪みを取ったり、自己表現の方法を学ばずにきたせいか、今になってツケがきています。

司馬理恵子氏の本ではすでにリタリンについて言及されてましたが、日本では幼児や小学生のみの処方となっていました。少し後になって、リタリンの副作用の重さ*2が指摘されると、新薬の開発も始まり、やがてコンサータストラテラが登場しました。そのような新薬は開発されても、成人の発達障碍者には処方されず、対処できる症状への投薬と認知行動療法などに留まり、なかなか新薬の恩恵にはあずかれませんでした。

件の事情から、俺は発達障害の症状に作用する薬をもらうことをあきらめていました。主治医から話があった時はうれしかったわけですが、一番懸念したのは眠気の副作用でした。さまざまな症状が引き金となって、周囲と衝突してきたこともありましたので、もういい加減観念しようと思い、薬を処方してもらうことになったわけです。まずは、主治医が言うように、3か月は様子を見ようかと思います。

発達障碍者への批判、非難

「発達障害で生まれたらウンコ製造機確定」という批判は、正直当たらずとも遠からずです。まったくハズレと言うわけでもありません。

しかし、なぜ発達障害と限定してそんなことを言うのかわかりません。他の障害者だって、障害に甘えてみたり、人に威張ったりするじゃないかと言いたいですね。つまり、どの障害を持とうが、下衆な奴は下衆というわけですよ。じゃあ、知的障害が偉いの?身体障害が偉いの?それとも、難病持ってる人が偉いの?…って言っても、「違うだろ」って言いたくもなりますよね。事実、俺もそんな心境になる時はありますよ。

確かに、同じ発達障碍者であっても、周囲のドン引きする様子をよそに自分だけマシンガントークをしても何の罪悪感を感じない人は、俺は好きになれません。だからと言って、そのような人をウンコ製造機とは思いませんが、「嫌なヤローだな」とは感じます。

生物学的に考えれば、人間はみんな排泄する生き物。人間の需要があるからこそ、TOTOなどの便器メーカーなどが頑張っていけるわけでしょ。その事実を棚上げして、「ウンコ製造機」などと人間としての価値を貶めるのは間違っている気はします。いくら自虐ネタでも聞いていて、笑うことは到底できません。

自分が当たらずとも遠からずと言ったのは、相手を「ウンコ製造機」と罵ることで、ひいては自分もバカにしていることにつながるからです。

「発達障碍者のここが許せない!」と批判するのであれば、自分も耳が痛いと思いながら、内容によっては受けるしかないと思っています。ただし、余りにも的外れだったり、俺への人格攻撃であれば、返事もしませんし、完全に無視します。

健常者の皆さんが、発達障碍者のやることなすことに腹を立て、理解不能になっているお気持ちは、自分もわからなくはありません。「こいつのここにムカついた!」と言っても、「ウンコ製造機」ということばなどは控えていただけると大変助かります。

*1:本で見る限りの知識程度ですので当てにしないで下さい

*2:長く続く食欲のなさ、睡眠障害など