Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

ラポール(共感)が鈍磨した日本人

「困ったときは相身互い、情けは人のためならず」という言葉がある。
本来は「困ったときはおたがいさまだし、情けをかければ巡りめぐって自分のところに
帰ってくるものだ」という意味なんです。



メランコリー親和型の人は努力や援助に、病的にこだわり見返りを求めようとするから
苦しいのではないかと思います。つまり、自己愛過剰がベースになっているんです。



田中康夫知事が阪神大震災でビッグコミックを少年に渡しても仏頂面だと不愉快に
思うという点で自己愛がベースになっているってのがわかります。



意地悪な言い方をすれば、これは「いやらしいやさしさ」なんです。
いやらしいやさしさがラポールを鈍磨させているのだと俺は思います。



こたびのパキスタン大地震で救援物資の大半が不必要なものと報じられた時点で
「押し付けがましいやさしさ」という印象を受けました。



杉村議員がパキスタン募金に参加したのは立派。しかし、言葉がよくなかった。
「パキスタンの皆さん頑張って下さいねー」と日本で言っても届かないよ。



せいぜい、テレビを見ているパキスタン大使館職員の人達くらいなもんだ。
俺も含めて、「おしつけがましいやさしさ」と「ラポールの鈍磨」は反省すべき
材料だろう。「苦しいのはお前だけじゃない」と言うってことは、共感することを
放棄しているに等しい。