Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

柔道の判定も欧米か!

今回は柔道経験者として率直な感想を述べたいと思う。
IJCは「技あり」を見直していることがこの度明らかとなった。
以下は、読売新聞オンラインからの引用。

柔道「技あり」消える?国際柔連が検討

 国際柔道連盟(IJF)が技の判定基準の見直しを検討していることが、3日、明らかになった。

 北京五輪後にも、4段階ある基準を2段階程度に整理したい意向で、国際試合の柔道用語から「技あり」や「効果」が消えるかもしれない。

 IJF審判規定では、投げ技の場合、「相手を制しながら『強さ』と『速さ』をもって『背中が大きく畳につくように』投げた時」を「一本」と規定。「一本」の要件のうち一つが欠けた場合を「技あり」、二つが欠けた場合を「有効」、相手の片方の肩や尻などを畳につくように投げた場合を「効果」と定めている。

 しかし、欧州の連盟関係者を中心に「判定概念が抽象的」との声が上がっており、選手からも不満の声が出ているのが現状だ。

 IJF内では、まだ、意見を出し合っている段階だが、中間的な「技あり」をなくして、選別しやすい「一本」と「有効」に集約する案が浮上している。「効果」についても、タックルなどを多用してポイントを稼ぐ柔道が急増している現状を改めるため、廃止する意見が出ている。

 日本サイドには先月、IJF幹部からルール改正の意向が伝えられた。全日本柔道連盟の関係者は「柔道の本質を変えるものなら賛成できない」と慎重に対応する構えで、「なぜ『技あり』が『一本』と違うのかなど柔道の理念を理解してもらうことが先決」と反論したという。

 今回の改正案は、昨年就任したビゼールIJF会長(オーストリア)が進める改革の一環との見方が強い。日本人で、議決権を持つIJF理事は、昨年9月に山下泰裕氏が落選して以来不在で、関係者は「日本がしっかり理論武装して議論していくしかない」と危機感を募らせている。

(2008年1月4日3時4分 読売新聞)

しかし、タックルって技はないぞ。プロレスじゃないんだから。
双手刈りという技ならあるが…。相手の両足を持って、投げる技を言う。



それを勘違いしてポイントを稼ぐ精神ってのはオリンピックだけにしてほしいな。
柔道の深奥はそんなところにあるんじゃないと思っている。



むしろ、俺たちの及びのつかないところにあるのではと考えている。



黒帯を取ったから強いというのは事実だが、人間的な強さに必ずしも繋がっていない
という人間も見受けられる。かといって、少林寺拳法の昇段試験のように筆記試験を
課すのも考えもんだが。



国際試合を見ていると、日本の試合に比べて、技ありが一本としてとられているような
ものが結構見受けられる。



例え、地元だけの強豪校であっても、何かしら違うものはもっている。
彼らに追いつき追い越せの学校も、すばらしいものをもっている。



それは教師によるものだったり、柔道に取り組む生徒らが教師を後押ししているもの
だったりする。俺のいた学校は、後者だった。正顧問は確かに強いが、顧問補助の俺に
とっては後押しされてばかりだった。



そのお陰で、昇段審査で地元の強豪校の生徒と当たっても一度引き分けるという戦果も
収めることができた。



IJC会長に山下康裕が落選してから日本人の発言権が弱まっただろうが、柔道に
携わる皆さんは負けずに声高に主張してほしい。



欧米からしてみれば、確かに判定は曖昧だ。その中にも日本の武道がもつ美学がある
ことを理解してもらいたい。