ヤマアラシジレンマ
ショーペンハウアーの寓話に由来する心理学用語で「ヤマアラシ
ジレンマ」というのがあります。
お互いに近寄りたいが、近寄れば傷つけあってしまうという心理を
一組のヤマアラシの状態に例えたものだと聞いています。
自分自身、人との間合いの取り方がわからず近づきすぎてしまい、
たくさんの人間関係を壊してきました。
特に障碍者同士の付き合いになると、お互いに間合いの取り方で
悩むことが増えてくるので、顔を合わせるたびギクシャクし始めると
ヤマアラシジレンマの状態に陥ったり、最悪の場合冷戦か関係断絶に
までなるのだと思います。
このような状態になると、自分と人の間合いが見えているようで
見えていなかったりするわけです。
自分の目安としては、「このままじゃ俺が潰れる!」と思ったら、
相手から距離を置くなどして、自分を見つめる機会と時間を作って
距離の取り方を改めて考えていきます。
人は一人で生きられるわけではありません。だからこそ、少しでも
微妙な立場に置かされる思いも、お互いに共有しあえるように
なればいいのかなと願っています。