自己責任とは
mixiでお世話になっていたはじめさんという方と、ネット上で自己責任論
とは何かを話し合ったことがあります。
ハローワークの一般就労窓口職員の多くは、労働者の現状から目をそむけ、
十把一からげに求職者を非難するのです。しかも、彼らは「自己責任論」と
いうあいまいすぎるものを論拠としていたので、非常にタチが悪かったです。
はっきり言えば、自己責任論というのは、求職者が本気になれば就職
できる状態が前提になっていると俺は思います。現状だとたとえ本気で
粉骨砕身取り組んだとしても、必ずしも就職できる状況とは言えません。
高卒の就職率が上がって、大卒の就職率は6割に落ち込む現状で、大卒の
既卒者はどうしろというのでしょうか。
自分の責任を取れと求職者に言っても暴論でしかありません。
海原雄山風に言えば「死んで詫びろ!」とでもいうのでしょうか。
だとしたら、その言葉、水引だけつけてお返ししますわ。
あと、「依存」と「自立」は表裏一体なんですよ。
自立できないでいるからこそ、依存してどうにか力を蓄えるということも
あるんです。逆もまた然りですが。
そのことをないがしろにして、自己責任論を押し付けたがる人間たちに
危機感を覚えます。
長くなりましたが、結論としては自己責任とは自分が社会参加できる状況に
おいてはじめて発生するというところでしょうか。
触法障碍者においてはまた別に考えなくてはなりませんが、今増えつつある
発達障碍者への処遇もこの機会に改めて考えるべきです。
どの障碍者だろうと無職者だろうと、しかるべき訓練や勤労の機会を
与えられないのは悲劇だし、にもかかわらず自己責任を問われてしまっては
憤懣やるかたないでしょう。
就職した際はもちろん自己責任が伴うことは忘れちゃいけません。
自己責任とははっきりしているようで、形があいまいなものだと感じます。