尊重される加害者
きょうびの亀田問題にしても、結局被害者の内藤大助がミソをつけられる格好と
なり、亀田兄弟がカッコよくきめたつもりでいる。
頭を下げるならそれなりの態度があるだろうと俺は言いたい。
相手からヘラヘラした態度で頭を下げられたら、俺は絶対に許さない。
この前、久々にメタルギアソリッド2サブシスタンスをやってみたら、
気になることばがあった。「希少動物の保護運動で資金が集まる一方で
貧困で苦しむ人々がいる。」などといった具合のことである。
アンビバレントな論旨だが、いみじくも現代社会の病理の一部を言い当てている
のではなかろうか?
意地悪な言い方をあえてしよう。正社員の人材が減る一方で、職場いじめや自殺
は増えてきている。仕事が出来る奴が重宝されるに決まっている。
しかし、他人を露骨に排除してまで仕事をしようとする人間の神経がわからん。
子供やニートなどは、こんな状況を見て働きたいと思うだろうか?
政治家の言うことは極論ばかりで、一方的にニートを非難し論点をずらして
その場をしのごうとしている。非難されるべき対象は、そのような政治家や
彼らの領袖じゃないのか!
俺が言っても何の痛痒も感じないかもしれない。
ただ、言わずにおれないだけなのだ。
香山リカが北海道新聞の連載コラムで、リタリン問題について触れていた。
リタリン適用の対象が、ナルコレプシーなどの病気に狭められたということで
今まで難治性うつで服用していた患者が困ると、彼女の講演会である女性が
話してきたそうだ。確かにリタリンは食欲減退・不眠などの副作用があると
自分の周囲の人間から聞いたことがある。
皮肉にもADHDの特効薬としても用いられている現実もあるそうで…。
(かえって集中力がつくとのこと)
リタリンも確かに劇薬だが、それでも待っている人のことを考えて例外的に
認めるなどの措置を考えてほしい。(慎重に処方した上で)
少しでも、加害者の人権が尊重されず、被害者の人権が尊重されていくような
世の中になることを心から祈っている。