Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

さらに障碍者の「就労」を考える

まず、障害というものについて言えば、大まかに知的・身体・精神の三つに分類できても、障害の軽重を始め、能力の巧拙が大きく出てしまいます。

当事者の働きたい思いと状態の良さがかみ合っていなければ、どんなに魅力的な支援があっても奏功しないのではないでしょうか。

就労支援の施設の問題点で、利用者にいかに笑顔で帰っていただくかを考えていて、あまり就労支援になっていないという現実も、去年の某福祉関連会社社長の講演で聞きました。これはなるほどと思ったと同時に、自分の甘さを思い知った部分でもありました。

就労が決まって利用者が笑顔で施設を卒業するのなら、俺は大賛成です。働いたつもりになったまま、笑顔で毎日帰っていくだけなら、施設での作業は「仕事ごっこ」でしかないと思います。

就労経験のある人ならわかるでしょうが、会社で働けば嫌なことの方がほとんどのはずです。俺は「給料泥棒!」とさえ罵られたこともあります。

かと言って、100%一般企業と同じにするわけにもいきませんが、再就職する前に働くことの意味を再認識することだけは必要ではないでしょうか。例えば、職員の雑用の手伝いをするだけでも違うと思います。確かに、「使役」だと言う専門家もいるでしょうが、そのことばにこだわって利用者に能動的に動く機会を用意しないのであれば、結局評論家でしかありません。

訓練と教育が共通しているのは、「相手を変えること」にあります。利用者が何らかの気づきを得て、建設的に変わっていくのであれば、効果が出たと言えます。力づくで利用者を変えたとしても、変わったのはうわべだけで、利用者の心には「屈服させられた」というマイナスの感情だけが残ります。現に自分がそうでした。

俺の言っていることは厳しいかもしれませんが、俺ももうすこししっかりとやりたいと思いますし、願わくば就職して自立したいです。