Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

ハケンも報われる社会を!!!!

この度、ある派遣社員が17人死傷の事件を秋葉原の路上天国で起こして
しまったことはきわめて遺憾であり、許してはいけないことだと思う。



彼に同情の余地があるとすれば、派遣社員と言う不安定な身分で働かされていたという
点である。かつて、からかいかもしれないが、彼の作業服を隠されるということも
あったので、その点では派遣先の労働環境にもメスを入れなければならないだろう。



隠した人間に悪意はなかったにせよ、ナーバスで額面どおりに言葉を理解しやすい
容疑者のことを思えば、隠した人間に怒りを感じる。



派遣社員の規制緩和は、言うまでも無く小泉内閣の時に行われたものである。
今まで幅狭い業種のみしか認められない派遣社員を、規制緩和して門戸を広げ
雇用のテコ入れにしようと考えたようだが、実にお門違いもいいところである。



本当に雇用をどうにかしたいのなら、アメ(奨励金など)とムチ(法律等)を
うまく使いなさいと俺は言いたい。



今回の事件は、派遣社員が抱えやすい心の闇を炙り出すものとなってしまった。
現代社会で一番怖いのは、意外にヤクザよりも追い詰められたカタギかもしれない。



彼が「頑張っても報われない社会へのアンチテーゼ」を、いびつな形で出してしまった
かと思うと、実に無念でならない。



こういう時に限って、行政の対応は後手後手だったりする。



無論、犯人は糾弾されてしかるべきだ。しかし、もっと糾弾されるべきなのは
国民に無理を強いておきながら、問題を押し付けて逃げようとする政治家では
ないだろうか?たくさんの血が流れながら、問題を傍観する厚顔ぶりには、
怒りと軽蔑の念すら沸きあがってくる。



本当に再チャレンジしやすい社会を作るのなら、政治家ももっと雇用に対して
真摯に向き合って欲しいと思う。



雇用で失敗した人間が抱きやすいのは、社会への絶望感、自分への劣等感などである。
だからこそ、立ち上がる気になれる体制作りが不可欠である。