Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

最悪の労働環境を改善できない日本

東南アジア諸国に比べたら、賃金面では日本は恵まれているのかもしれない。
しかし、介護従事者が足りなくなったからといって、フィリピンやインドネシア
から引っ張ってくるのはどうかと思う。もし彼らが心底日本で介護をやって
みたいと言うのなら、話は別だが、慣習と言葉の壁をどう乗り越えられるかである。



俺から言わせれば、社会福祉行政の失敗のツケを彼らにまわすだけにすぎない。
まず、有資格者の掘り起こしと、現職者の労働環境改善をどうにかしなければ、
日本の福祉の未来は絶たれる。建設業者や派遣業者がスケベ心を出して、
介護業界に参入してくるから、コムスンのような事件を起こしてしまうのである。



労働環境の劣悪さは、介護業界に限ったことではない。



教員にしても、教育関係者の子弟や、国公立の教育大学や大学出身者などの学閥を
優先させるから、閉鎖的な環境が出来上がるのである。これは単純に考えれば
わかることだろう。教員になりたくても断念せざるを得ず、他の職業に就くペーパー
ティーチャーは枚挙に暇がない。言いだしっぺの伊吹元文部科学大臣はこの事実に
目を凝らしてみてほしい。さらに、残業にしてもたいていはサービス残業らしいし、
未だに精神疾患にかかる教員も後を絶たない。



他の業種にしても、人件費の圧縮と称して、アルバイトやパート社員に正社員と
同等の労働をさせておきながら、賃金や福利厚生を改善しようとしない会社も
あるので、自分としては怒りを禁じえない。前の会社での唯一の救いは雇用保険と
厚生年金を払ってくれたということだった。今日日、社会保険庁のていたらくを
見るにつけ、自分でもその辺の知識は身に付けておくべきだと痛感している。
もう、ハロワや社会保険事務所にはだまされないぞという怒りはもちろんある。