Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

障害者雇用の限界

昨日の帰り際、上司に呼び止められ、自分の作業量とスピードが落ちていることを指摘された。最初は体調不良じゃないのかと聞かれたがさすがに認めるわけにはいかず、謝罪しきり。

諭すように言われたのでぐうの音も出ずに帰宅したが、両親に言ったらうえめせでしっかりしろ、仕事のことだけ考えろなどと言われた挙句、人のプライバシーにも関わることをずけずけと言ってきたので一晩中悶々と悩んでいた。今日は家から離れて外食してコンビニよって帰ってきたが、相変わらず両親はキーキーうるさい。

世捨て人にマジでなりたいほどまで精神状態が悪化していたが、Twitterであるフォロワーさんからヒントになるリプを頂いた。
発達障害の場合、障害者雇用でも仕事に慣れてきたら、上司らの期待値も上がってきて、本人が障害者であるという事実をすっかり忘れているのではというものだった。
これは発達障害障害者雇用あるあるらしいが、まさにその通りだなと思った…。

俺の仕事は完全なる肉体労働である上に、新型コロナウイルスやアレルギー性疾患の危険にさらされる業種なので、テレワークもへったくれもない。彼らのような奴が指揮官で、俺みたいな奴は銃持って戦場を駆けずり回る一兵卒なんだよな。現場監督あたりは俺みたいな奴に対しても何かあれば早いうちに対処しなければならない。

企業の新卒至上主義はまだまだ根強く、人材の没個性化が急速に進む一方で、今だに性別や年齢、障害等で門前払いする企業の何と多いことか…。
若い人材で障害が分かりやすく対処しやすい「キラキラ障害者」がアイコンとして消費される一方で、俺のような奴は使用者のCSRを満たすだけの作業員でしかない。
業績が伸びてる会社は徹底した効率化、失敗の少ない育成システム等という鋳型に人を押し込めた挙句、学歴や障害によるフィルタリングで選別してしまう。

所詮、資本主義経済では福祉とは水と油みたいなもので、大企業の特例子会社じゃない限り、厚労省の定める障害者雇用率なんてクリアできないわけで。
大抵の企業は追徴金を払ってでも障害者よりも定型発達者が欲しいのである。正確に言えば、ボランティアに近い低賃金で一流の働きをしてくれる企業に都合のいい人材である。
経営にはロマンがあると語ってる人は、ガチで距離置いた方がいい気はする。

肝心の福祉も役所の水際作戦で、働けるギリ層の申請をシャットしているのである。社会保障に税金つぎ込みたくないくせに、自分らの既得権益は持っていたいという命根性汚い奴らが上級国民様(笑なので、怒りを通り越して閉口する。安倍&公明党政権が崩壊していっそのことカオスになった方がまだマシなのかもしれない。

障害による不利益を表に出さずに企業の求める成果を出すという極めて矛盾した論理を、政官財が押し通そうとする所に俺は障害者雇用の限界を感じる。
はっきり言って、就労移行支援事業はムリ層の楽園だと思う。