橋下府知事のクソ発言

先日、ラジオの公開録音で、学力テスト結果の市町村公開について橋下大阪府知事は
怒りを露にした。



「クソ教育委員会が（テスト結果を）公開しないからいけないんだ」という主旨の
発言をしたとのことでまたもや物議を醸している。



翌日の会見では、予算削減の示唆を撤回したが、果たしてどうなんだという思いが
後に残った。トップとは良くも悪くも、堂々たる信念と行動で組織を牽引しなければ
ならない存在である。（行き過ぎは困るが）



市町村の教育委員会の言い分も、確かにどうかと思う。



市町村での学力格差が広がるから、公開は慎重にと言うが、格差が広がる原因は、
教育環境が不十分などというところにあるのではないか。



塾に通っている子供の多い校区がある都市部や、学力向上に狂奔している学校が
ある校区などであれば、テスト慣れしているだろうから、本番でもそこそこいい
結果は残せるだろう。



しかし、塾の少ない校区や勉強しない子供が多い校区だったら、芳しくない結果が
出ても当然といえる。



そういった事実を隠したいから、教育委員会が府知事に結果を教えたがらないと
言うのもあるだろうし、一番大きいのはメンツであろう。



学力の問題は公務員のメンツだけでは解決できない。
むしろ、情報を共有することによって、解決策を打ち出していくしかない。



橋下府知事も怒りに任せるのではなく、ことばを選んでコメントして欲しかった
という思いもある。



マスコミは断片的な情報をジグソーパズルの如く当てはめて報道することが多い
のだから、どうかその点をいい加減理解して欲しい。
タレント活動を経て公職についたのだから。