自分自身でいることの辛さ
まず、社会というか世間は残酷な一面もあります。
異質なものを排除してしまうのです。
俺がフツーの人間だから個性的な人間には憧れを感じる反面、
フツフツと怒りを感じることもあるのでしょうね。
(発達障碍という時点でフツーとは言いがたいんですが)
発達障碍者であっても、尋常じゃないほどのアクの強い人間には、
「オエー!マジで来んな!」ってなってしまうんです。
人に対する感覚過敏があるなら、ジャイアンの歌声並みにやられる
こともあります。
とはいえ、逆に個性の強さに憧れてしまうこともあります。
「俺、どうしていい人どまりなんだろう?」と自分を責め続けた
ことだってあります。
俺はもう嫌になって、施設の職員に宣言したんです。
「俺はDQNなんかにもなれんし、ワルで人気者のあいつにも到底
なれやしない。ただ、俺はこの施設でやるからにはとことんまでやるぞ」と。
言動たるや、まるでゴロツキに近いですが、か弱く細い自我を
奮い立たせるにはこういうしかなかったのです。
確かにマジメなことをやるには時にフマジメにならねばなるまいと
いうこともわかりました。そのフマジメで時にとばっちりを食らう
側もいることもご理解願いたいです。
相手にも悩みがあるのなら、俺にも自分自身でいることの辛さなどが
あるのです。他はわからなくとも、そこだけわかってもらえるのなら、
非常にありがたい限りです。