ソビエト崩壊ならぬ日本崩壊！？

日本は民主主義にもかかわらず、一昔まえのソビエト連邦と似ている気がしてならない。
学生時代、ロシア帰りの先生の記事を、学内新聞で読んだ。
彼はソビエト崩壊の真っ只中に留学しており、貧富の差というのを露骨に見せ付けられたそうだ。
金持ちが肉を買い占め、貧乏人が骨の周りについた残りカスのものを買うという始末である。
現に、今の日本を見てみるといい。金持ちは優雅に高級料理店で食事をし、貧乏人はなけなしの
金を集めてファストフード店でわびしく食事している。
銭形金太郎が流行る背景には、日本崩壊というものもあるからだろう。
この番組で出てくるビンボーさんは、ひどく言えば自己愛と自信過剰だ。
自分の力を信じ、夢をかなえようとする姿が視聴者の共感を得ているのかもしれない。
そして、「自分のほうがマシ」だという優越感も抱けるからというメリットもある。
自分から見れば、ビンボーさんの方がはるかに人間らしいと思う。
彼らは世間ではつまはじきにされるだろうが、苦い経験をしてより輝きを増すだろう。
彼らのようにたくましくは皆生きられない。
ニートや引きこもりを余儀なくされている人だっているし、現に今のハイパーリストラ社会で
人員不足などが原因で、使い捨てオムツ要員で甘んじている人もいる。
酷ければ、うつ病や統合失調症で社会参加が拒まれることだってあるのだ。