Issueおじちゃんの新・ダメおやじ日記

自分の発達障害や日頃考えていることを綴って行きます。

ニートに罪を被せたがる大人たち

一言で言おう。今のニートは体のいいスケープゴートだ。



政府のニートの定義にしても、「18歳から34歳までの無職」などと
いった具合に枠に当てはめたがる。



NEETの発祥地、イギリスでは「16〜18歳くらいまでの教育も就労
訓練も受けたことの無い人間」と日本政府の見解よりも厳密である。



ねじれ国会のドサクサで特においてけぼりを食っているのが、ニートや
フリーター、もちろん団塊ジュニアや氷河期リベンジ組なのである。



団塊世代や老年世代の多くはほとんどが就職でき、職歴もそれなりに長いから
会社によっては雇われやすい。



しかし、先般述べた年齢層だと、売り込める職歴が少なかったりするので、
履歴書や職務経歴書などの書類審査で篩にかけられることが多いのである。



今まで劣等感と絶望感などで生きてきたニートらにとっては、今の社会復帰の
トレーニングは地獄にも思えるだろう。



会社に行けばある程度の帰属意識と対人スキルを求められるし、自分で自信が
あると思っていたことも会社に行けばそれ以上のことを平気でやる人もいる。



ニートやフリーターなどに必要なのは、信頼されているという実感と実社会での
居場所なのだ。彼らは働きたくても「働けない」のである。



政治家や官僚は約束された人生なのに、やれ削減が嫌だのヘチマだのごちゃごちゃ
ぬかしやがってというのが正直思うところである。



ネットカフェ難民や派遣地獄にいる若年層のことを考えたら、あんたら贅沢な
悩みだよと俺は言いたい。



お金を十分もらっている奴に限って「ニート亡国論」という突飛なことを言い出す。
そういった大人の間違ったロジックが子供にも伝わり、言葉のもつあくどさを
知らぬまま「ニートのくせに!」と使うようになるのだ。



社会に人材を還元できずにニートをスケープゴートにしてストレス解消するのなら
堕落国家として後世に名を残すことになるだろう。
もう一度、やなせたかし作詞の「手のひらを太陽に」の歌詞を思い出して欲しい。



歌詞を読んでいけば、忘れかけていたことに気がつくだろう。
俺がここで言いたいのは「おかげさま」ということである。



今もかなり甘ったれだが、親や他の人たちのおかげで生かされているのは言う
までも無い。つい最近まで忘れかけていたので恥ずかしい限りだが。