ある女性経営者の話と大投手の成功例
杉本さんのコーチングの本に登場した話ですが、ある女性経営者が
交流会でこうため息をついていったわけです。
「自分が部下を育てていても、部下は辞めますと離れていくんです。
どうしたらいいんでしょうか?」
杉本さんによれば、彼女は今まで、部下の悪い点を見つけては
それを直してやろうと尽力してきたわけです。しかし、本人が問題点を
認めて直そうとしない限り、余計なお世話なんですよ。
会社の士気等に影響が出るのであれば、それも含めて丁寧に説明した
上で、本人の説得にあたり改善していった方がいいのではないでしょうか。
もちろん、俺の考えも杉本さんと重なる部分もあり、納得が行った
次第です。
彼のアドバイスを受けた経営者は、まず部下のいいところを伸ばす
ようにしたら、辞める部下が激減したそうです。
極端な例かもしれませんが、野茂英雄は新日鉄堺にいた時の例を
出します。
野茂は直球一本やりを避けるために、カーブなどの変化球も練習
していましたが、なかなか物にならずに苦しんでいました。
そこで監督にフォークの握り方を教わり練習していたら、彼の球威と
変化量のついた決め球が誕生したわけです。
これは野茂の良さを生かせたからこそ成功した例です。
ダルビッシュの場合は身体能力も高かったし、肉体改造に成功し、
さらに七色の変化球に磨きがかかったというレアケースだと思います。