梨田ファイターズ、埼玉に散る
第5戦、ライオンズは埼玉の若獅子・涌井を登板させての必勝体制。
ファイターズはグリンに汚名返上の機会を与えた。
しかし、その選択は誤算だった。涌井や後藤を調子付かせ、投打が噛み合う機会を
与えてしまい、ファイターズの反撃の芽すら摘まれてしまった。
サエコ夫人が涌井に「(CS最終戦で)有くんに投げさせてあげて」と、ダルビッシュが
「(第5戦は)負けてくれ」と涌井に牽制メールをしても、涌井の決意は変わらなかった。
(勝負師としては当然のことだろう)
最大の誤算は、投手を出し惜しみした挙句、ヘマばかりやる選手にお灸を据えることを
しなかった。グリンしかり、多田野も相手の思う壺にハマっているからである。
引きずりそうな選手は交代させたりするなどの采配も出来ていなかった。
計算外のことは、主力選手の怪我での脱落だった。ひちょりは右手首の骨折以来、最大の
スランプに陥っている。金子マックは背中の痛みで思うようなプレイが出来ず、痛み止め
を飲んで出場する始末である。
稲葉はふくらはぎの痛みがCSにまで及び、思うような打撃が出来ない。
そんな中でも、若手やベテラン、外国人の奮闘が目立った。
賢介は3番としての役割も見事に果たし、強い打球を放つところも見せた。
糸井は外野の貴重な戦力になりつつあり、軽快な動きと強い打撃を見せてくれた。
坪井もしぶとく粘るプレイが結果となって現れ、チームにいい結果をもたらした。
スレッジとボッツもまだ課題は残るが、打線での貴重な戦力として存在感をアピールした。
今回もファンフェスタの時期に入るが、もし入場券が手に入ったら彼らの雄姿を見届けて、
次のシーズンに思いをはせるつもりである。
来年こそ、待つのみではなく、時には一気呵成に攻め立てる采配も見せてほしいと思う。
梨田采配は、ローズなどの爆発的に点を取れる選手を中心に固まっていたからこそ
生きたのもある。
しかし、チームが違うのだから、選手の個性を見極めた上でファイターズらしい野球を
見せ付けて欲しい。三振かホームランかという野球だけではやっていけない時代に
なったことを認識しているとは思うが。
くれぐれも、「用ナシダ!」とフロントから三行半を叩きつけられないことを祈る。
(不謹慎なダジャレで申し訳ない)